トリチウム汚染水は飲まないほうがよい(ご参考)
令和3年4月18日
村田光平
(元駐スイス大使)
皆様
トリチウムの危険性については、お送りした小柴、長谷川両先生の小泉総理(当時)宛嘆願書には
トリチウムは1ミリグラムで致死量になり、約2キログラムで
200万人の殺傷能力があると指摘されております。
入口紀男熊本大学名誉教授から「トリチウム汚染水は飲まないほうがよい」との時宜を得たメッセージが寄せられましたのでお届けいたします。
【トリチウム汚染水は飲まないほうがよい】
W.H.O.の飲料水のトリチウムの基準は 1リットルあたり 1万ベクレルです。
これが国際基準です。ベクレルというのは 1秒間あたりの核分裂(核崩壊)の回数です。世界には、日本とは違って良い飲料水に恵まれない地域が多くあります。W.H.O.の飲料水の基準は、そのような地域でも、飲んでしばらく
生き延びたほうが、飲まないで直ぐに死んでしまうよりもましだよという基準です。
体重 50キログラムの人は、大まかにいって 35キログラムは水(H2O)です。
W.H.O.基準の 1リットルあたり 1万ベクレルの水を長く飲み続けると、人の35キログラムの水がそれだけのトリチウム含有水と置き換わることになり1秒間に 35万回の核分裂(核崩壊)が起こるようになります。
1分間で 2千万回、1日に 300億回です。
それが体内で起こります。ですから、W.H.O.基準の水は
飲まないほうがよいでしょう。
日本に飲料水のトリチウムの基準はありません。
日本の飲料水は河川水か地下水のいずれかです。
そのいずれももとは雨水です。
日本の雨水のトリチウムは 1リットルあたり 0.4ベクレルです。これなら飲めます。
日本には年間約 6,500億トンの雨が降りますが、そのうち約 4,000億トンは河川を流れ、2,500億トンは地下水となり海へむけてゆっくりと流れます。
日本には排水のトリチウムの基準はあって 1リットルあたり 6万ベクレルです。
これをさらに 6倍に薄めると W.H.O.の飲料水の基準になりますが、前記しましたように、この排水は飲まないほうがよいでしょう。