日露呈した危機管理能力の欠如③
令和3年5月30日
村田光平
(元駐スイス大使)
28日発出した下記BCC発信に対して下記のコメントが知人から寄せられました。
「核燃料サイクルの推進の裏には、将来に核兵器への転用を考えている原発族がいます。
日本全土が地震大国にも関わらず、耐震設計は一般住宅より低いことは衝撃的です。
過去の原発事故やテロ対策の杜撰さなどにも拘わらず原発の推進派や政府は人間として本当に許しがたいです」
これに対する返信をお届けいたします。
「核兵器への転用と言う幻の可能性を示唆して存続が図られてきたかに見える核燃料サイクル政策は破綻しております。
国際社会は日本の核武装を許さず、またこれを阻止する手段に事欠きません。イランの例が想起されます。
放射性廃棄物の処理が出来ない状況下で原発を稼働させることなど人間失格といわれだしております。
世界的に「無責任、不道徳、放射能五輪」と見られている東京五輪は「返上」するほかありません。
中止決定を契機として到来が予見される新たな潮流の中で、手始めとして再稼働禁止及び再処理禁止への動きが具体化することが切望されます。
併せて国連倫理サミットの開催を目指しこの方向での国際的合意の形成を目指すことが期待されます。」
五輪憲章の死文化を思わせる東京五輪の迷走振りは目に余ります。内外の市民社会の叡智の動員が求められております。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。