Vol.236 2021/06/04
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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北朝鮮を救うのは“マクドナルドの法則”?
ぶっちゃけ、北朝鮮の情勢は予断を許さない。
「コロナの感染者も死者もゼロ」と豪語しているが、とてもあり得ない話である。
そんな折、北朝鮮では三代目の最高指導者、金正恩委員長に次ぐポストとして「第一書記」が新設されたという。
これまで妹の金与正が実質的な「ナンバー2」と目されてきたが、男尊女卑のお国柄であれば、表向きは男性の「第一書記」が必要ということであろう。
しかも、最近では金与正による「兄の威を借る傍若無人な行為」が問題になっていることも影響しているのかも知れない。
いずれにせよ、金王朝の継続を意図する三代目とすれば、自分の息子を四代目に想定していることは間違いないところ。
まだ幼い息子が成長するまでは、今回「ナンバー2」に指名された最側近の趙勇元(チョ・ヨンウォン)を活用し、時間を稼ぐ考えと推察される。
何しろ、「コロナ太り」の傾向が顕著な金正恩は常に健康不安が付きまとっている。
実際、このところ3週間近く、公の場に姿を現していないため、憶測は広がる一方である。
「コロナ禍の東京オリンピックには参加しない」と早々に宣言した北朝鮮でだが、日本はもとより韓国ともアメリカとも関係は厳しいまま。
こうした事態を改善しようと北朝鮮が期待するのが「マクドナルド戦略」である。
実は、「マクドナルドの法則」という国際政治上の概念があり、学問的に認められているわけではないが、「マクドナルドが進出している国同士では戦争が起きていない」という経験則に基づくもので、それなりに意味があるのかも。
そのため、北朝鮮政府は何とかマクドナルドを平壌に誘致しようと、あの手この手を繰り広げてきた。
日本ではほとんど知られていないが、マクドナルドは当時まだ貧しかった中国に進出する際には、先ずは中国国内のジャガイモ農家への支援からスタートしたほどだ。
30年前の中国ではマックは超高級料理で、誰も手が出ませなかったもの。
そこでポテトチップス用のジャガイモを生産することで、中国の経済を支えようとしたわけで、今日の中国の経済発展を縁の下で支えたのはマクドナルドと言っても過言ではないだろう。
その歴史を踏まえ、北朝鮮は中国や日本経由でマクドナルドへの働きかけを続けている模様。
マック大好きで毎晩にようにベッドでビッグマックをかじりながらテレビを見ているトランプ前大統領は3度の金正恩委員長との会談でも「ビッグマック・トーク」で盛り上がったとのこと。
ぶっちゃけ、「マクドナルドの法則」は北朝鮮でも証明されるようになるのか、大いに注目されるところである。
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