伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を10月12日に再稼働
令和3年7月1日
村田光平
(元駐スイス大使)
皆様
伊方原発3号機の運転差し止め仮処分申し立て事件では、住民側の弁護団が耐震性に着目。
四国電力の「南海トラフ地震が原発直下で起きても、伊方原発敷地には181ガル(震度5弱相当)しか来ない」との試算を追及。
地震の観測記録に立脚すれば、この試算の間違いは明白ですが、6月13日、四国電力は16日、定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を10月12日に再稼働させると発表しました。
樋口元裁判長は
6月30日に頂いたメッセージで原子力規制委員会が
「とんでもない判断をしていたことがわかりました」と述べております。
樋口氏はかねてより下記の問題提起をしております。
「改正後の建築基準法は一般住宅も震度6強から震度7にかけての地震に耐えられるよう義務づけています。
ガルで言うと1500ガル程度の地震には耐えられます。
一方、日本の原発の基準地震動は、ほぼ600ガルから
1000ガル程度です。
つまり、原発の耐震性は信頼度も基準値も一般住宅より、はるかに劣るのです。」
上述の通り原発に関してはあまりにも「出鱈目」が多いいことに危機感が募る一方です。