2021年9月5日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
9月4日 放射性汚染水の海洋放出
皆様
御存知の通り今年4月、日本政府は福島第一からの汚染水海洋放出を決定しました。
放出予定は2023年からであり、まだ2年間あります。
国際社会はトリチウムを含む放射性汚染水の海洋放出を許す筈はありません。
知人から米国のNGO Beyond Nuclearのケヴィン・キャンプスさんのメッセージが寄せられましたので共有させていただきます。
https://www.youtube.com/watch?v=OX1gVUK8Xuw
2003年3月、小柴昌俊(ノーベル物理学賞受賞者)、長谷川晃(元米国別離学会プラズマ部会長)両氏の意向を受け、「国際核融合実験装置(「ITER」)の誘致を見直すよう」との嘆願書を小泉総理(当時)に提出して誘致が断念されたことが想起されます。
同装置で使われる2キロのトリチウムはわずか1ミリグラムで致死量とされる猛毒で、チェルノブイリ原子炉の事故の時の放射線量に匹敵することが同嘆願書で指摘されました。
放射性汚染水の海洋放出は不道徳・無責任です。歴史の法則が立ちはだかる筈です。
「倫理資本主義」が世界の耳目を集めるに至ったのは世界に倫理と哲学が欠如することへの反省がその背景にあると思われます。
世界に存在する430余基の原発の過酷事故の発生は何としても防がねばなりません。これらの禍根の全廃が急がれます。
市民社会はかねてより地球倫理、母性文明、そして核廃絶への道を開く国連倫理サミットの開催を呼びかけてきておりますが、同サミットで原発全廃の国際的合意の成立を目指すことは緊急の課題と言えます。
日本一新、世界一新に思いを馳せる皆様の御指導と御支援をお願い申し上げます。
9月2日 所感(反響)
皆様
縄文道の提唱者として内外で知られる加藤春一氏(縄文道研究所代表理事)より下記のメッセージが寄せられました。なお、同氏には父性文明から母性文明への移行を提唱する私の立場に対して深いご理解とご支援をいただいております。
市民社会が期待する日本一新に関する重要な問題提起として本メッセージを共有させていただきます。
村田 光平 様
倫理資本主義の 実践できる リーダーを 市民が選択する時代ですが、危機は迫っております。
右も左も 有りません。人間主義、倫理主義、資本主義、自由主義 に基づいた真のリーダーが求められます。
何度も引用しますが、関東大地震の時に7年間で 東京を再興しNHK , 昔の国鉄の基盤を造り、ボーイスカウトを造り新渡戸稲造の様な優れた人財を育成した後藤新平の出現です。 彼は医者でもありました。 何時も彼だったら今の危機をどうするか 夢見ます。
金を残すのは 下
仕事を残すのは 中
人を残すのは 大
が彼の遺言です。
上智大学名誉教授 鶴見和子 女史は 後藤 新平の孫です。
鶴見先生の和服を着て凛とした姿で英語で堂々と講義を受講
した人間として現在のリーダの 状況は何とも言えない焦燥感です。
土佐の「いごっそう」の血を引き継ぐ 村田 先生に 筋を通した
意見を リーダーに伝えて頂きたいと思います。
皆様
不道徳の永続を許さない歴史の法則が政治の分野でも実感されるようになり喜んでおります。巨悪に立ち向かう「世直しコロナ」も実績が増えだしております。
不道徳の代表は原発です。これに五輪が合流しました。その結果、フクシマ原発事故の悲劇に加え、医療崩壊を含む制御不能のコロナ感染爆発がもたらした国家の危機に直面させられるに至りました。
国民は目覚めました。この危機からの脱出には日本一新が不可欠です。これに向かう変化の胎動が実感されます。
日本を守る市民社会の代弁者としての活動を志し、充実してゆく所存です。
皆様の一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
下記BCC発信に対する反響をお届けいたします。
(その1)
ご指摘の様に市民の意識の変革は、相当なレベルと思います。
現在の政治の動きを見ると、現政権は風前の灯と思います。
新しいリーダを期待します。
危機の打開には市民の力ですが、やはり後藤新平のようなリーダーの出現を期待したいです。
(その2)
福島第一原発事故と新型コロナウイルス感染・医療崩壊による国家の危機は目前に立ちはだかっております。加えて、人災とも言われる地球の温暖化に起因する異常気象による様々な被害がもたらす
危機も看過することはできないと思われます。
(その3)
いつもご苦労様です。
なかなか変われないジャパンですが、いつかかわり始めるでしょう。
その時は結構早く変わるかも、、??
(4)引き続き御活躍を祈念申し上げます。次期政権交代で審判が下ること期待しております。
8月30日 The law of history
皆様
本日発出したBCC英文発信をお届け致します。
国会における尾身分科会会長によるバッハ会長批判とその背景に
言及しました。
深刻な感染爆発の状況下のパラリンピックの連日の報道ぶりは人命最優先の原則を忘れたのかと思わせるものである旨伝えました。
Dear Friend,
In view of the tragic consequences occasioned by the Tokyo Olympic and Paralympic Games, the Japanese People no longer hide their anger vis-à-vis President Thomas Bach of the IOC. He was severely criticized in a parliamentary deliberation, by Chairman Omi of
Prime Minister’s scientific Advisors Group, for coming again to Japan in a state of emergency, instead of working remotely.
In spite of the serious consequences of the explosive Corona infections, the Paralympic Games is densely reported every day, as if the principle of giving top priority to life were forgotten.
All experts predict explosive Corona infections next winter.
In my preceding BCC message sent to you, I referred to Japan’s national crisis.
http://www.opensourcetruth.com/message-from-murata-san-national-crisis/
The international solidarity is badly needed to cope with the rapidly disseminating universal crisis.
With warmest regards,
Mitsuhei Murata
Former Japanese Ambassador to Switzerland
8月29日 野戦病院第一号大阪で設置へ
皆様
歴史の法則は政治に関しても実感され出しております。
市民社会の直観と叡智を信じて発信を続けております。
その後の反響をお届けいたします。
(その1)
有難うございます。
オリンピックの施設の、コロナ患者への有効活用は 検討されているか、わかりませんが 1兆円以上かけて造られた施設を活用して欲しいと思いますが。
(その2)
日本が苦手とする危機管理ですが、“野戦病院”は必要となった時にいつでも機能するように日頃から準備しておくべきですよね。
菅さんや小池さんの硬直仕切った頭には何も期待できませんが、
果敢に行動に移すことのできる吉村さん達の世代に期待したいです。
例え失敗することがあっても、彼らは率直に非を認めて次善の策を講じることでしょう。
(その3)
私たち庶民の各人が、人任せではなく、自分たち,家族、友人,社会、ひいては、国、世界に対する責任を負わなければならない重大な時であると痛感いたします。
まず、責任を持つべきは、私たち各人に与えられた1票の選挙権です。責任ある指導者をしっかり選ぶことが問われます。
皆様
「野戦病院」の必要性については世論を含め幅広く支持の表明が見られましたが,なかなか具体的動きが見られなかった中での今回の吉村知事の意図表明は特に歓迎されました。
反響がありましたのでお届けいたします。
(その1)
朗報ですね。東京より大阪の方が、頭が柔らかいかも知れないですね。
(その2)
村田先生、なぜ今頃になって言い出したのでしょう?
そして、なぜ、東京都はいまだにこれができないのでしょう。
横浜市長選で、負けて初めて言い出しましたね。
日本では、医系技官が、完全に、政府を支配下にしていますが。
ここが、ワクチン製薬企業といったいですね。
国民のイノチよりも、製薬会社、およびその株主の利益を守ることが第一になっています。