Vol.251 2021/10/01
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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岸田新総理が向き合うアメリカの史上最悪の財政危機
ぶっちゃけ、バイデン政権は内部崩壊しかねない財政危機に陥っています。
何しろ、新政権が発足した本年1月の時点でアメリカ政府の抱える財政赤字は30兆ドルに達しており、その後も増える一方となっているからです。
イエレン財務長官が繰り返し警告を発しているように、「既に財務省の金庫は空っぽ状態」で、連邦議会が借入金の上限を緩和しないかぎり、「国家の財政破綻は避けられない」ところまで危機は迫っています。
イエレン長官曰く「政府資金は10月18日までに使い果たされる可能性が高く、アメリカ史上初の債務不履行(デフォルト)に陥り、金融危機が世界に波及しかねない。コロナ禍による不況と相まって取り返しのつかない事態に直面するだろう」。
ところが、トランプ前大統領が依然として大きな影響力を及ぼしている共和党は債務上限緩和には反対の姿勢を崩していません。
このままでは「政府機関の機能停止」は既定事実になりつつあり、共和党はその責任をバイデン民主党に負わせる考えのようです。
バイデン政権はQUADやAUKUSを通じて、日本はじめ同盟国と共に、台頭する中国を経済、軍事の両方から封じ込める作戦を展開しようと目論んでいます。
しかし、米軍が動こうとしても、肝心の資金不足によって手足を縛られている限り、思うような展開は望めません。
国防総省の報道官曰く「議会が危機回避に動いてくれることを希望する」。
ホワイトハウスからも「このままでは政府機関の閉鎖(シャットダウン)となり、軍人を含む政府職員への給与の支払いも滞ることになる。少なくとも勤務時間の短縮は避けられない」との警告も出ている状況です。
このような絶体絶命の事態となれば「アメリカ国債を世界で最も多い1・3兆ドルも保有している日本」に追加の買い支えを要請ることにならざるを得ません。
既に中国、ロシア、サウジアラビアなどはアメリカを見限り、ドルを手放し始めています。
この度の自民党総裁選では岸田元外相が勝利し、第100代目の総理に就任することが決まりました。
4年半に及ぶ外相時代に、アメリカとの関係も強め、総裁選における討論会でも「アメリカとの関係を最重視」する姿勢を打ち出していた岸田新総理。
実は、内輪では「こんな時期に総裁や総理になりたくない」と
本音を漏らしていたようです。
そんな弱気の新総理の誕生を祝うかのように、北朝鮮は日本海に向けたミサイル発射を繰り返しています。
いずれにせよ、最初の難題は「頼みの綱」たるアメリカからの無心にどう応えるかでしょう。
ぶっちゃけ、下手すれば、沈没するアメリカ丸の道連れになりかねません。
アメリカからの無理難題には毅然とした姿勢で臨んでもらいたいものです。
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