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        2021年12月12日

        今週の所感

         村田光平(元駐スイス大使)

        12月11日 福島汚染水の海洋放出(代替案)

        皆様

        福島汚染水の海洋放出の代替案につき市民社会は種々腹案を有しているようです。

        ネットでは処理汚染水の処分には、海洋放出以外の良い方法として、(1)トリチウムを濃縮分離して保管する方法、

        (2)大型の石油備蓄タンク方式で長期に保管する方法、

        (3)セメントで固めるモルタル固化処分の方法、

        (4)地下1000メートル以上の地層へ、薄めた汚染水を注入する

        「大深度地中貯留」法などが例示されております。

         

        さらに注目されるのはF1から10数キロの地点に存在する

        23年間にわたる地下資源開発の結果生じた巨大な地下の空洞

        (後楽園ドーム数個分)の活用です。

         

        このような状況の下で国際社会が猛反対している海洋放出が最終的に容認されるとは到底思われません。

        今後とも注意深く事態の進展を見守って参りたく存じます。

        12月9日 福島汚染水の海洋放出

        皆様

        在日のフランス人の知人より福島汚染水の海洋放出に関する下記

        報道記事(仏語)が寄せられましたのでお届けいたします。

        https://www.futura-sciences.com/sciences/actualites/physique-eaux-issues-fukushima-repan3600nichidetaiheiyouzennikini dront-ocean-pacifique-95287/

         

        その骨子は次の通りです。

        1.海洋放出は2年後に始められ、数十年間継続される。

        2.トリチウムを含む汚染水は1200日で米国および豪州に到達し、2400日でインド洋、3600日で太平洋全域に影響が及ぶことになる。

         

        今後内外の市民社会の反対運動の盛り上がりが予見されます。

         

        12月8日 深刻なフランスの原発技術の欠陥

        皆様

        深刻なフランスの原発技術の欠陥に関するフランス在留邦人から寄せられた重大情報を共有させていただきます。

         

        <中国広東省台山原子力発電所、また放射能漏れか?

        その根本の原因はフランスの原発技術の欠点?

        https://youtu.be/UmpJoiGSUWU

        フランスは自国で技術的に失敗し、中断しているEPRをアジアに売りつけて金儲けしているのです。日本へもMOX燃料をフランスから高浜原発に送っていますし、国内の一部で進められている小型原発の開発推進もフランス発のはず。

        つい最近は、サウジアラビアに戦闘機(確か80機)売ったと

        大自慢、、、フランスは本当に罪深い。軍需産業がある限り世界中に

        戦争が起こります。

         

        上記のユーチューブ情報に関しての「よそものフランス」代表からのコメント:

         

        この中国の台山タイシャン(だいさん ではない)は、初めて稼働したEPRですが(フランスでもフィンランドでも問題続出でまだ完成・稼働できず)、

        今年6月の異常発生、7月末にストップという経過も、(このお送りした情報の中で触れている通り)今回、フランスの独立放射能測定所クリラッドCRIIRADに内部告発があり、それをCRIIRADがフランスの原子力安全局ASNに公開質問状を送って事実を確認するように

        要請したことも事実です。

         

        EPRの原子炉の構造自体に欠陥があるため振動が起きて核燃料棒に影響する、という実験結果が、実は2006-2007年からわかっていたらしいとのこと。

        そして、この欠陥はタイシャン2(稼働中)、まだ稼働していない

        フィンランドとフランスのEPRにも共通するだろうから、

        非常に重要だから情報をちゃんと公開せよということです。

         

        EPRはもともとフランスArevaとドイツ(Siemens)の共同企画だったのが、Siemensは脱退(おそらく技術的にうまくいかない、採算取れなそう、と思ったからでは?)し、フランスだけが開発した。製造はクルゾーというずっと原発本体と部品を作ってきた会社(後にAreva-APとなり、Framatomeとなる)ですが、ここは破産し、

        ノウハウも失われ、欠陥部品問題が数年前に発覚した。

        そして、2000年代には欠陥部品問題がたくさん起きていたのに書類の偽造も行われ、EDFとアレヴァ双方で隠蔽があったことも発覚しました。

        フランスのフラマンヴィルのEPRの建設の許可(政令)は2007年に出たのですが、それまでもずっと市民とNGOの反対運動があり

        (その後も現在まで続いている)、そうした中で情報が隠蔽された

        可能性は大きいです。>

        フランスに詳しい元国際機関幹部の知人の下記の指摘は看過できません。

        <COP26での石炭禁止の動きが、マクロンの小型原発開発になっていますね。あの6基は日本のもんじゅの継続や六ヶ所村の

        再処理工場と結ばれています。

        極めて危険な計画でアレバが、かんでいるかぎり新世代原発も

        まやかしだと思って居ます。>

        今後とも皆様とともに重大な関心をもって今後の帰趨を見守って

        参りたく存じます。

         

         

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