2022年2月13日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
2月8日
予見される内外の市民社会による原子力行政に対する
責任追及と謝罪要求の動き
皆様
環境大臣による原発事故と小児の甲状腺がんの関係否定により政府と原子力村の関係が改めて天下に示され、内外で市民社会による
原子力行政に対する責任追及と謝罪の要求の動きが始まるものと思われます。
海外の在留邦人による支援の動きも下記情報の通り出始めておりいます。
取り急ぎご報告まで。
グローガー理恵様
有難うございます。
大変時宜を得た貴重な情報です。
関係方面に転送しました。
「居直り」の原子力村に対して内外の市民社会は立ち上がりつつあることの証左と受け止めております。
村田光平
福島における小児甲状腺がん発生について
ドイツPPNWアレックス・ローゼン小児科医の論評
村田光平先生
日本では、元首相がウルズラ・フォン・デアライン欧州委員会委員長にあてた書簡の中で、「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しみ」と述べられたことに対して環境大臣などから抗議があったとの事ですが、この福島における小児甲状腺がん症例の増加問題について、去年の2月、IPPNWのアレックス・ローゼン小児科医が論評を作成されている事をお知らせ申し上げます。
論評は、主に福島医大によって公表されたデータを分析しながら、福島における小児甲状腺がん症例増加の実態を明らかにしています。 あくまでもデータ・数値をベースにして展開されるローゼン医師のアーギュメントは論理的であり説得力があると思います。
アレックス・ローゼン氏の許諾を得て、私が訳したものが下記の
サイトに掲載されてありますので、もしよろしかったらご参照なさってください:
http://chikyuza.net/archives/109774
和訳は、IPPNWドイツ支部サイトにも掲載されてあります。
https://www.fukushima-disaster.de/information-in-japanese/%E8%83%8C%E6%99%AF%E6%83%85%E5%A0%B1.html
グローガー理恵
2月9日 ウクライナ危機の隠された問題
皆様
脱原発を支えるもの、それは人の生命を最重視する人道主義だと思います。
人権尊重も人道主義が源泉です。
これは政治家に求められるものの筆頭に挙げられるべきものと言えます。
原子力が人道主義と両立し得ないことは明白です。
ウクライナ情勢を巡るロシアとアメリカの対立は近隣の欧州諸国をも巻き込み深まる一方です。
大臣政務官経験者の浜田和幸先生は下記WEBサイトhttp://chishikinomori.test.aoilo-web02.teamavith.com/archives/6200
で次の通り重大な問題提起をされております。
<誰もが触れようとしない深刻な問題が隠されています。
それは、ウクライナで稼働中の15基の原子力発電所の存在に他なりません。>
<万が一、ロシアとウクライナが戦争になれば、ロシアが真っ先に狙うのは、こうした原発になるはずです。>
<たとえ、空爆やミサイル攻撃を仕掛けなくとも、ハッキングによって原発の稼働を阻止すれば、ウクライナは機能停止に陥ることは火を見るよりも明らかですから。>
欠陥が立証されている小型原発に頼ってまでして原発の存続を図ろうとするフランスは原子力の軍事、民事利用の唯一の犠牲国となった日本の5名の首相経験者によるこのたびの
共同の訴えを真摯に受け止めることを内外の市民社会は強く期待しております。
2月10日
甲状腺がんに罹った子どもたちの家族が内堀知事に発言の撤回を求めました。
皆様
内外の市民社会は、福島県に悲劇をもたらした「原子力村」の影響を隠そうともしない環境大臣及び内堀福島県知事に対して憤りを
あらわにしないように努めていると思われます。5人の元首相は
甲状腺がんについて封じられていたパンドラの箱を開かれたと言われ出しております。
下記映像は人道主義に立脚する国民に多大の影響を与えること必定と思われます。
甲状腺がんに罹った子どもたちの家族が内堀知事に発言の撤回を
求めました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3605e79f01324c751151f34cb6cbc56df428a45
(ヤフーニュース)
https://www.ourplanet-tv.org/44478/?fbclid=IwAR0KVxvE37TOyEyyBwFaRAf_IFcIe3
5of_i9vDOq415_MiPPjj79fduKA7w
(アワプラニュース)
皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。