2022年3月13日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
3月7日 日中国交正常化50周年記念・緊急集会
皆様
ご健勝のことと拝察いたします。
恐ろしい危機の元凶に天罰が下されるのを願う内外の市民社会です。
4月14日の日中国交正常化50周年記念・緊急集会との私のかかわりにつき報告させていただきます。
皆様の御健康をお祈り申し上げます。
藤田高景様
「日中国交正常化50周年記念・緊急集会」の呼び掛け人として日中関係の強化に貢献できることは誠に光栄に存じます。
かねてより中国の文化に惹かれ中国語を学び、今でもテレビの
「連続劇」、「国家の記憶」などを通じ中国を身近に感じております。中国の要路に対する発信も続けております。
14日の集会への出席につきましては高齢のためフラツキを覚える昨近で、体調に自信がなく確約致しかねますのでご了承願います。
村山富市元総理にどうかよろしくお伝え願います。
村田光平
村田光平 様
連日のご奮闘に心から敬意を表します。
さて、この度は、私どもが、来たる4月14日に、日中国交正常化
50周年を記念して、衆議院第一議員会館で、開催いたします
「日中国交正常化50周年記念・緊急集会」(詳細は添付の案内チラシを御参照下さい)の呼び掛け人をお引き受けいただき、有難うございました。
感謝申し上げます。
以下略といたします。 村田
3月7日
「ロシア軍のウクライナからの即時撤退と原発への攻撃を中止するよう求めます」
皆様
小泉純一郎元総理の脱原発活動を支援する原自連よりロシアの
ミハイル・ガルージン駐日大使に発出した声明文をお届けいたします。
3月7日小泉元総理はAimee Tsujimoto氏監督作成の映画の
国際文化会館及びアメリカン・クラブでの試写会に出席され、
「トモダチ作戦」の犠牲となった米軍兵士救済基金の設立の
経緯などについて語られました。
ロシアによるウクライナ侵攻及び原発砲撃は原発が所在国に向けられた核兵器であるとの危機意識を全世界に広めつつあります。
これによりメディアはこれまでのように原発については報道を控えるとしてきた立場を改めざるを得なくなると思われます。
このたびの小泉元総理をはじめとする5人の元首相のEU委員長に対する脱原発の共同申し入れ無視も是正されることが期待されます。今後この共同申し入れは改めて高く評価され、所期の成果を収めることが予見されます。
無数の無実の市民の犠牲者を生みつつあるウクライナは世界の指導者層に対して人道主義の重要性を再認識するよう迫っております。
2022年3月7日
ロシア軍のウクライナからの即時撤退と原発への攻撃を
中止するよう求めます
ロシア大使館
ミハイル・ガルージン駐日大使 殿
原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟
会 長 吉原 毅
顧 問 小泉 純一郎
顧 問 細川 護煕
副会長 中川 秀直
幹事長 河合 弘之
事務局次長 木村 結
貴国ロシアの軍隊が、ウクライナのザポリジエ原発を攻撃し、制圧したとのニュースがIAEAから発表され、広島、長崎、第五福竜丸、
そして福島原発事故を経験した私たち日本人は黙ってはいられません。
貴国が36年前に欧州を汚染し、8000Km離れた日本でも野菜などを汚染したチェルノブイリ原発を制圧したという侵攻直後のニュースにも私たちは驚愕しましたが、その上、欧州で最大規模の6機もの
原発を有するザポリジエ原発を地元のウクライナの人々が人間の
鎖で守る中、爆撃という方法で制圧したとの報道に慄然としています。幸い放射能漏れはないとのIAEAの情報ですが、爆撃を受けた
原発が連鎖反応的に損壊する危険性は大きく、攻撃による送電線の遮断など電源喪失が生ずれば、チェルノブイリ、フクシマの事故を
上回る過酷事故が起こるのは必定です。
その場合、事故収束のために多くの人命が失われ、甲状腺がんをはじめとする多くの放射線症の犠牲者が欧州のみならず地球全体に広がります。
独立国を武力で侵略することはもちろん、欧州全体ひいては
地球規模での放射能汚染を引き起こすきっかけとなる原発への攻撃や制圧は人道上許されない暴挙であり、国際法でも禁じられている行為です。原発を推進する貴国は、いみじくも「原発は自国に向けられた核兵器であり、原発を保持することは、自国の国防努力を全て
無意味にする自殺行為である」ことを世界に実証してみせました。
貴国には、今回の原発攻撃、そしてウクライナ侵略から一刻も早く
撤退することを願ってやみません。
(以上)
3月10日
Statement calling for the immediate the Immediate Withdrawal of Russian Troops from Ukraine
別紙にて
皆様
原自連の駐日ロシア大使宛にウクライナからの即時撤退を求める
声明に関するBCC英文発信を別添お届けいたします。
福島事故の11周年を迎えて脱原発の市民の尽力は最近の電事連によるテレビでの原発の宣伝を見るにつけ,「元のもくあみ」を感じておりました。ところがロシアのウクライナ侵攻が原発に対する
砲撃,占拠、そして現在進行中のチェルノブイリの冷却施設に対する電源切断などの暴挙を前にして全世界は震え上がっております。
原発がその所在国に向けられた核兵器であることを世界は悟ったのです。
このたびの小泉元総理他5名の元首相によるEUタクソノミーに関するEU委員長に対する脱原発の立場からの働き掛けは再評価されつつあります。
市民社会は残酷な試練を前にして天地の摂理と歴史の法則に望みを託しております。
Dear Friends,
I am sending you the text of the statement issued by the Federation of Promotion of Zero Nuclear Power and Renewable Energy(Genjiren),addressed to the Russian Ambassador Mikhail
Y Galuzin.
It calls for the Immediate withdrawal of Russian Troops from Ukraine and the ceasing of attacks on Nuclear Power Plants.
The Ukuraine crisis has made the whole world to realize that nuclear reactors are nuclear arms aiming at the countries where they are located.
The media can no longer obey nuclear taboo, as was the case with the joint appeal addressed to the EU President by 5 former Japanese Prime Ministers.
The significance of the appeal is increasingly appreciated.
In order to overcome the cruel current ordeal, civil society is pinning hopes on the will of heavens and the earth together with the law of history that does not allow immorality to last indefinitely.
With warmest and highest regards,
Mitsuhei Murata
Former Japanese Ambassador to Switzerland
3月10日 ウクライナ危機と市民の声
皆様
ウクライナ危機をめぐり寄せられてくる情報を共有させていただきます。
(その1)
東京新聞によりますと、9日、衆議院経産委員会で 立憲民主党の山崎誠議員が、「日本の原発は、攻撃されたら安全なのか」
と質問したところ、
原子力規制委員会の更田委員長が、「安全審査は武力攻撃を想定していない」「放射性物質がまきちらされる」
と述べたそうです。
山崎議員は、「だからやはり原発は閉じていかねばならない」
と主張してくれました。
(その2)
恐れていた事故がチェルノブイリで起きました。
唯一の送電設備が損傷し、外部からの全ての電源供給が途絶えました。
日本原子力学会廃炉検討委員会は予備のデイーゼル発電で48時間は維持でき、使用済み核燃料を保管しているプールには冷却水が
十分あるので冷却機能は維持されており、廃炉となってから長時間経過しているので熱量は低く、直ぐに大事故にはならないとのことです。
一部燃料は電源が必要のない空冷式の保管方法に一部変更されているが、戦争状態であることを考えると速やかに復旧できるかがカギとのこと。
15基のウクライナの原子炉は旧ソ連製で老朽化しているとの事。
(その3)
(Change.orgからの秋葉忠利元広島市長のメッセージ抜粋)
今、私たちの前にある二つの選択肢を整理しておきましょう。
まず、核兵器の廃絶は実現します。選択肢とは、そこに至る二つの道のどちらを取るのかというというものです。
一つは、核兵器の廃絶のために数十万の人命の犠牲が必要になるという道。
もう一つは、ただ一人の犠牲も生じることなく核廃絶に至る道です。答は明らかです。
今、プーチン大統領が「核兵器を使わない」と宣言し、その他の
核保有国首脳も同様の宣言をすれば良いだけなのです。数十万人の犠牲は必要ないのです。
そして広島・長崎の被爆の実相と被爆者のメッセージを背負って、その説得ができるのは被爆地選出の岸田総理大臣をおいて他にはいないのです。
3月11日 福島事故11周年を迎えて
皆様
福島事故11周年を迎えての所感をお届けいたします。
1、東京五輪はフクシマ事故及びその教訓を忘れさせようとした。その結果コロナ感染第5波を招来することとなった。
2、北京五輪はROCとしてロシアの参加を認めてきた五輪の倫理の欠如を露呈した。五輪とロシアの心中とみられ出している。
3、原子力村はいまだに温存されていることが明白となっており、最近もテレビで原発の宣伝を行っている。罪深い「安全神話」の責任が問われるべき電事連が放置されている現状は無責任を象徴している。
4、心ある専門家は、廃炉は不可能で石棺による解決しかないと
見ている。
5、ウクライナ危機は原発が設置された国に向けられた核兵器であることを全世界に想起させ、脱原発への気運を高めつつある。
6、市民社会は天地の摂理と歴史の法則のみを未来に希望を抱き続けるよすがとしている。
22年3月13日Statement calling for the immediate the Immediate Withdrawal of Russian Troops from Ukraine