今週のお薦め作品 4月22日公開「ベルイマン島にて」
「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」等で20世紀最大の巨匠と言われたスウェーデンの映画監督イングマール・ベルイマンが愛したフォーレ島を舞台にし、ベルイマンをリスペクトした映画。
フォーレ島にひと夏を過ごすために映画監督トニーと脚本家クリスがやって来た。クリスは創作活動に停滞しており、ベルイマンが数々の名作を撮影したこの島でベルリマンの息吹を感じながら新たな作品に挑戦しようと新しい物語を書き始める。北欧の美しい島を舞台に人生の苦悩と再生を描く人間ドラマ。映画ファン向けの秀作。また同日公開の「カモン カモン」も素晴らしい作品。NYを拠点とするジャーナリスト・ジョニーはLAに住む妹が家を留守にする間、9歳の甥ジェシーの面倒を見ることになる。年齢を超えた二人の友情を名優ホアキン・フェニックスがアカデミー賞を受賞した前作ジョーカーの役とは180度異なる優しい男性役で役作りの見事さが感じさせ、ジェシー役の新星ウディ・ノーマンと息のあった演技をみせている。モノクロの映像美がこの感動作をさらに素晴らしい作品に仕立てている。