2022年5月29日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
5月25日 原発への「武力攻撃」にはどんな安全対策でも無力
皆様
原自連幹事会から寄せられた東洋経済コラムニストの岡田 広行
記者の記事(原発への「武力攻撃」にはどんな安全対策でも無力)を添お届けいたします。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、原子力発電所が
武力攻撃の対象となるという、歴史上初めての事態が世界に衝撃を与えており、現在もザポリージャ原発が支配下に置おかれております。
柏崎市と刈羽村にまたがる地点に建設された、
東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所(用地面積約420万平方メートル)は、総電気出力821.2万kWで世界最大規模のものです。
その存在自体は日本の深刻な安全保障問題の筈です。
国民がその存在自体の危険性に目覚めることは緊急課題です。
29日投開票の新潟県知事選に立候補している会社役員の新人片桐奈保美氏は小泉純一郎元総理の脱原発のご活動を支援する原自連の幹事会の一員です。
同氏の知事当選は現在日本が国際面で訴えている力と支配の
父性文明から和と連帯の母性文明への移行との観点からも大いに
期待されております。
5月29日 破局を招いた倫理の欠如
皆様
5月19日に開催された小松昭夫小松電機産業社長,人間自然科学研究所理事長主宰の平和フォーラム<混迷の時代から未来を拓く「正義から道理へ 歩いた後に道ができる」緊急Zoomシンポジウム>でオンラインで行った講演の骨子をお届けいたします。
提唱する新しい文明の定義は「倫理と連帯に基づき環境と未来の
世代の利益を尊重する文明」で、日本のみが誇れる1万4千年間続いた平和を生んだ縄文文明がその源泉です。
小松社長は国連が常任理事国に与えている拒否権などにより本来の期待された機能を果たし得ない現状を前にして「国民国連」の創設に関心を寄せておられます。