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        道上の独り言

        「幼年時代の旅行 第16話 スエズ運河」

        ________________________________________

         

        ピラミッドは何故ここまで頻繁に取り上げられるのだろうか?

        テレビ番組、世界不思議発見などでは何回取り上げたことか・・・。

        いろいろな説の中、謎は深まる一方だ。

         

        僕の親しくさせていただいている方たちの中にはエジプト学の権威がいる。

        彼らに言わせれば幼年期の旅行、特にエジプトに関しては幼稚で史実とはかけ離れた事が多く幼年期と言えども、お恥ずかしい次第だが、それだけ多くが語られ、中には某大学教授までがフィクションめいた事を言っているようだ。

        ピラミッドの形は、数値の組み合わせによって成り立っていると言っている人達もいた。

         

        入り組んだ数学の応用で出来ているピラミッドは宇宙との交信に使われたという何ともオカルトちっくな夢のある話だ。 宇宙というよりも異次元との交信といった方が正しいのではないかと勝手に思ったりする。

         

        イスラエルのテルアビブ大学で4年生になるとカバラという哲学を習うと聞いたことがある。 ユダヤ人の友人たちにカバラを教えてくれと尋ねると、昔爺さん達は夜集まると必ず その話で盛り上がっていたが僕たちは分からないと言う。

        もはや知っている人を見つけるのが困難だ。

         

        カバラとは数字と幾何学で宇宙が表現出来ると一般には言われている。

        正にピラミッドその物です。

        カバラの幾何学の中では丸、四角、三角でも宇宙が表現出来ると言われている。

        ピラミッドでは四角と三角は在るが、丸が見えない。 必ず在るはずだ。

        土俵、茶室などでは簡単に見つけられるのだが。

         

        その神秘的でパワーの源のようなピラミッドから離れ、町のスーク(商店街)へ行く。

        どの店も似たような物ばかりが並んでいる。

        本当にみんなエジプトで作っているのだろうか?

        エジプト人が真面目に働いて物作りをしているようには(失礼だが)見えなかった。

         

        暇なのか、値切らず買うとしかられる。 先ずは椅子に腰をかけお茶を飲んで、それから安物の商談に入る。 こっちは急いでいるのだからさっさと買いたい。

        だがそうはいかない。 時間は此処でも相対的だ。

        結局時間切れで何も買わずじまいのまま船に戻った。

         

        船はロープで引っ張られ運河を通ってスエズからポートサイド港に着いていた。

        両岸にある玩具のような機関車がレールをゆっくり走りながら船を引っ張ったようだ。 早速ポートサイドでの夕食だ。

        海老が甘くて凄く美味しかった!

         

        甲板には香港のときのように露天商がゴザだかムシロだかを敷いて売り物を並べていた。 その中で目に留まったのが切手のコレクション。

        当時日本は大の切手ブームであった。

         

        僕はお小遣いを5フラン(当時375円)しか持っていなかった。

        100枚以上ある素晴らしい切手コレクションだった。

        エジプトの切手は観光地だけあって大きく格好良い!

        5フランで買えるかと言ったら切手屋のおっちゃんは怒った。

        周りの人達は腹を抱えて笑った。

        5フランで買えるわけ無いだろう!と言わんばかりに。

        僕はバツが悪かった。

         

        だが僕はずうっと欲しそうに見ていた。

        お開きの時間が来ると周りにいた乗船客達が僕の頭を撫でながら、

        値段が全然違うよ!と言わんばかりに大いに笑って引き上げて行った。

        そして皆が立ち去った後、切手売りのおっちゃんが小僧こっちへ来いと言う。

        行ったら5フランでいいよと言われた。 さすがに僕は申し訳なく思った。

        だって最初に言っていた値段は500フランだったから・・・。

        今考えてみると本当はもっと安かったのかもしれない。

        値段だって相対的なもんだ。

         

        船が出港する。

        さあ、いよいよヨーロッパだ。

         

        続く

         

         

        【 道上 雄峰 】

        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。

        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。

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