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        道上の独り言

        「幼年時代の旅行 第17話 地中海 」

        ________________________________________

        スエズ運河を超えて地中海を渡っていく。

        地中海と言えば日本では南仏とかエーゲ海のクルージングだとか一般にヨーロッパのイメージですが、逆にヨーロッパにいると北アフリカのイメージも強くなってきます。

         

        アフリカと言っても一般にブラックアフリカ(北アフリカを除くアフリカ)と北アフリカでは文化も歴史も異なります。

        ローマ帝国の影響でしょうか?北アフリカはヨーロッパの一部なのか?

        或いはピレネ山脈アルプス山脈より南はアフリカなのか(ナポレオン曰く)?

        人によっては異なる見方になってしまいます。

        しかしいずれにせよ気候もまた地中海独特のものがあります。

         

        わりとカラっとした乾燥地帯が多く昼間は暑いが夜は涼しいところが多いです。

        その昔エルモロッコ或いはカサブランカの映画を見て歌手の谷村新司がトレンチコートを着てモロッコへ行ったところ暑くてどうしようもなかったという笑い話がありました。

         

        ただフランスの高級避暑地であるサントロペなどでは昼間はブラウス一枚でも過ごせますが、夜は毛皮のコートなど羽織る姿を真夏でも見かけます。

         

        北アフリカというとリビア以外モロッコ、チュニジア、アルジェリアとフランスの元植民地で、それなりに食事も美味しく楽しい所です。

        モロッコは野菜が美味しく、同じクスクス料理でもそれぞれ微妙に味が違います。

        クスクスはチュニジアが一番美味しいと言われています。

        地中海で一番美味しいのがレバノン料理と言われ、

        パリでは多くのレストランが存在します。

         

        その昔フランスでは革製品の事をマロキヌリ(モロッコ物)と言って多くの店がありました。その後毛皮などはギリシャ産が増え、最近ではアジア産になってしまいました。

         

        そしてオリーブオイルというと圧倒的にチュニジア産が多かったのです。

        40~50年前はオリーブ油をコップに一杯飲み唐辛子を10個程食べると一日暑くないという生活の知恵がありました。

        ヨーロッパではオリーブオイルが欠かせなく、僕もフランスに着いて3年間はいつも身体がカサカサでオリーブオイルが無いと暮らしていけませんでした。

         

        乾燥している気候と湿気の多い気候とでは食べるものも違ってきます。

        ワインはやはり乾燥しているところの方が美味しく感じるのは僕だけでしょうか?

        脂身、塩味、胡椒味の食べ物を食べると脂身が赤ワインの渋みと交わって甘さを感じます。これが最高です。

         

        最近では何処の国でもワインを造っていてマニアックな人たちがあそこのワインがどうのこうのだとかニューワールドが面白いだとか言っているのを耳にしますが、30年前には世界中殆どの国でフランス以外一般にワインは飲まれていませんでした。

         

         

        昨日私は中国深センのウエステイン・ホテルの最上階にあるレストランで洋食と共に3種類のワインを飲みました。しかし美味しくなくて、しかもどれも1万円以上。

        白ワインなどは甘ったるくてとても飲めたものではありませんでした。

        きっと雰囲気で飲んでいるのでしょう!

        それはそれで良いのだが、飲み慣れている僕には結構キビしいものがありました。

        日本に比べ1.5倍の物もあれば5倍以上の値段が付いている物もありました。

         

        能書きではなく美味しいものをリーズナブルな値段で飲みたいものです。

        我々にとって当たり前の事がまだ分からないのではないのでしょうか、2年ほど前まで東南アジアで飲んだワインで美味しかったことは一度もありません。

        それは保存の方法と、そして飲ませ方に問題があるのだと思います。

        要は本などによるにわか知識の気負った飲み方と日常気軽に飲んでいる差ではないでしょうか。

         

        ワイン文化の発祥地でもあるフランスでさえ、30年ぐらい前から能書きが増えました。

        30年前にはグラン・クリュがどうのこうのだとか格付けがどうのこうのだとかは言っていませんでした。そんなこと言うと黙って飲めと叱られたものです。

        世の中が変わったので僕のような昔の人間は取り残されているのでしょうか?

         

        3週間前でも、そして今回でも香港では僕が友人達に教えてもらって行くところは相変わらず美味しいのですが、現地の外国人に連れられて行くところはまるで東京の原宿が飛び出したかの様な創作料理で雰囲気は良いがメシが不味い!

        昔の香港よ甦れ!!余談が長くなりました。すみません。

         

        オリーブオイルの話に戻りましょう。

         

        昔僕の友人が自分の庭で採れたオリーブで作ったというオリーブオイルがすごく美味しくて彼の家があるフイレンツエまで売ってくれと頼みに行ったことがあります。

        しかし年間1200本しか作れないと言ってその時は10本しか分けてもらえませんでした。あの味が忘れられない。

        そのオリーブオイルを味わった人は誰でも、こんなに美味しいのは初めて、と言ってくれました。 もうあのオリーブオイルに敵うものは見つからないのだろうか?

        未だにそれを超える味に出会っていません。ひょっとしたらマルタ島に行けば有るのかも。

        一度は探しに行ってみたいと思っています。

        船はそんなマルタ島を横目にして進んでいます。

         

        現在たった3人の為にカラスミを用意する事があります。

        多い時で年に三度、少ない時には3年に一度しか手に入らないのだが日本の長崎産、あるいは台湾産とは似ても似つかないものです。大根に挟んで食べる様な物ではなくそのものをかじって食べます。やはり厚みがあるのが美味しいです。

         

        日本で一般にあるのは60グラムぐらいの薄っぺらい物で味にコクがない。

        僕が手に入れているのは約350g以上で味がねっとりと濃厚なものです。

        モーリタニアは地図ではモロッコの下に位置する貧しい国ですが美味しいボラの卵が年間約20トンほど獲れます。

        このボラの卵を加工してカラスミにするのですが北アフリカの国と地中海にあるサルデニア島が有名です。

         

        カラスミの味は地中海が一番です。

         

        とにかく地中海は食材の宝庫だ!

        だからフランスの様に加工した本格的料理(?)は少ない。

         

        その中心的なスペインに間もなく到着です。

         

         

        続く

         

         

         

        【 道上 雄峰 】

        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。

        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。

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