2022年8月28日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
8月26日
酷暑と干魃と冷却水不足に苛まれる原子力大国(歴史の法則)
皆様
種々御協力を頂いているドイツ在住のグローガー理恵様とのメッセージの交換をご参考までにお届けいたします。
村田光平先生
(前略)
こちらヨーロッパはウクライナ紛争・対ロシア制裁を起因とした
エネルギー不足、エネルギー料金の高騰に伴ったインフレ、
物価高騰、などなど、様々な危機に晒されています。
さらに、EUのJoint Research Centreは、「今、ヨーロッパは、ここ500年の間で最悪の干魃を経験している」と報告しています。
つきまして、酷暑と干魃のためにフランスで起こっている原発問題の実態を描いたドイツ人ジャーナリストの記事を抄訳しました。 フランスにある12基の古い原子炉も腐食問題で稼働不可能な状況にあります。 これらは大変に深刻な問題であり、今、日本政府が再稼働と原発の新建設を進めようとしている状況と大いに関連があるのではないかと思います。地球温暖化のために海水温も容赦なく上昇しているようです。
記事は、ちきゅう座に掲載されてありますので、もしよろしかったらご覧になってみてください。記事へのリンクです:
http://chikyuza.net/archives/121454
(後略)
(村田からの返信)
(前略)
BCC発信で御承知のことと存じますが、最近哲学の教えとして
天地の摂理、歴史の法則、老子の天網の3点を取り上げております。
全ての悪事は発覚して罰せられることを毎日見せつけられております。
原子力は不道徳でその永続を許さない歴史の法則に期待しております。
危険な小型原発などに手を出すフランスの前途多難が予見されます。
(後略)
26日、グローガー理恵様より下記の返信を頂きました。
不道徳な原子力は、原発が閉鎖され、すでに廃炉作業が始まっているドイツでも難題を起こしています。 まず廃炉作業が終了するまでどのぐらいの年月がかかるのかまったく見当がつかないことと、さらに差し迫った問題は廃炉のプロセスから産み出される多量の
核廃棄物をどこに貯蔵してよいかわからないことです。
原発のあるどの国においても核廃棄物貯蔵所のサーチは終結を
見ない難題となることでしょう。
上述の通り不道徳・無責任な原子力の将来は哲学の教えからすれば明白といえます。脱原発と核廃絶の結合はこのことからも先行きは有望と判断されます。
皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。
8月27日
放射能汚染、コロナ汚染、セクト汚染、そして原子力村汚染
皆様
日本が直面する危機の一側面は放射能汚染、コロナ汚染、
セクト汚染、そして原子力村汚染で言い表すことが出来ます。
このたび岸田総理が発表された原発再稼働の方針に市民社会は驚愕しております。
原子力村汚染の<すさまじさ>が露呈したからです。
不道徳の永続を許さない歴史の法則,天地の摂理、老子の天網など哲学の教えの意義についての理解が深まりつつある中で、現実に
五輪、旧統一教会などに関して既に不都合な真実の追及の動きが
現実化しつつあります。
不道徳・無責任な核・原子力の前途は多難が予見されます。
脱原発と核廃絶を求める市民運動の結合の試みを世界的規模で始める好機到来と思われます。
皆様の御支援をお願い申し上げます。