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        Vol.302 2022/10/07

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        浜田かずゆき の

        『ぶっちゃけ話はここだけで』         

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        エリザベス女王の国葬で大儲けしたのは中国の国旗メーカー

         

        ぶっちゃけ、世界がくぎ付け状態になったのが英国のエリザベス女王の国葬でした。

         

        最期のお別れをしようと英国中から大勢の弔問者が詰めかけたものです。

        寒空の下、24時間もの行列をものともせず、黙々と遺体の安置されたウェストミンスター礼拝堂に足を運ぶ人々の長い列は

        前代未聞でした。

         

        それだけ、多くの国民に愛され、親しまれたエリザベス女王だったわけです。

        英国各地で家々には弔意を示す半旗や女王を描いた肖像画やのぼりが掲げられていました。

        また弔問する人々も英国の象徴であるユニオンジャックの小旗を手にしていたものです。

        しかし、そうした小旗やのぼりは誰が準備したのでしょうか?

         

        実は、「利に敏いこと」では世界一と異名を取る中国人でした。

        女王陛下の逝去のニュースが伝わるや1時間後には国旗の大量印刷が始まったのです。

        一番乗りを決めたのは上海郊外の印刷会社でした。

        2週間かけて昼夜の別なく、100人を超える従業員を総動員し、100万本を超える英国国旗を製造し、輸出したのです。

         

        国旗以外にも、エリザベス女王の幼い頃から女王として中国を始め世界各国を訪問された時の写真を印刷したポートレートや

        記念品を大量生産しました。

         

        こうした中国企業は国際的なニュースには至って敏感です。

        オリンピックやワールドカップなど国際的なスポーツ大会には例外なく食い込んでいます。

         

        今回のエリザベス女王の国葬に関しても、96歳という年齢から判断し、その時は近いはずと虎視眈々と準備を進めていたとのこと。

         

        そのため、女王の逝去のニュースが流れると、その翌日には英国国旗の第一弾をロンドンに出荷しています。

         

        この中国の会社の経営者曰く「世界のニュースからは目が離せません。お祝い事でも悲劇的な出来事でも、必ずビジネスチャンスになります。社員には常に国際ニュースに目を向けるように言い聞かせています」。

         

        実際、この会社に最初の注文が入ったのはエリザベス女王の逝去が公表された翌日の朝3時(中国時間)だったそうです。

        その時から、この会社では不眠不休の生産体制に突入したとのこと。

        多くの英国人が女王陛下の逝去に涙したわけですが、その涙に便乗する形で大儲けに余念ない強かな商人がいるわけです。

         

        とはいえ、大儲けに結び付けるためには、どのような注文が飛び込んでくるのか、事前に目を皿のようにし、準備を怠らないこと言うまでもありません。

         

        ぶっちゃけ、安倍元総理の国葬に関しては、国民の大半が反対の意向を示しているため、中国の会社はビジネスチャンスにはつながらないと無視してしまったようです。

         

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