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        2022年11月14日

        今週の所感

         村田光平(元駐スイス大使)

        11月14日 日本の再出発の手引き(黒川清著)その6

         

        皆様

        第4章の続き(その3)をお届けいたします。最終回です。

        事故前から日本の原子力行政は「日本の原発は世界で最も厳しい

        安全基準を満たしている」と主張していましたが、ふたを開けてみれば、これはまったくのでたらめでした。

        政官と電力会社が手を組んで、世界水準から目を背けていたともいえるでしょう。

        日本は先進国で経済的にも豊かな民主国家だと思われていましたが、何事も「お上頼み」であったということが世界の白日のもとにさらされてしまったのです。

        国会事故調報告書は海外から高く評価され、まとめ役を務めた

        私(黒川)はアメリカ科学振興協会から「科学の自由と責任賞」を授与され、また、アメリカの外交専門誌「Foreign Policy」は

        「世界の思想家100人」の一人に私(黒川)を選出しました。

        このような海外の反応とは対照的に日本の動きが極めて鈍いことに日本人として忸怩たる思いでいます。

        本来ジャーナリストは個人としてどう考えるかを発表して社会に

        問題提起するべきであり、それこそが民主主義の基本です。

        しかし日本人にはそれが出来ません。

        結局、記者クラブは「政府の広報機関」になり、そこに属する

        ジャーナリストは御用記者になってしまっているのです。

        国会事故調の調査の中で痛感したのは、当事者であるこの国の

        エリートたちの無責任さでした。

        日本人は全体としては優れているのですが、大局観を持ち

        「身命を賭しても」という覚悟の感じられる真のエリートがいません。これは国民にとって大変不幸なことです。

        日本の中枢そのものが「メルトダウン」していると痛感しました。

        日本の社会には年功序列や終身雇用といった「単線路線のエリート」が多く、省庁間の人事交流は多少あっても「本籍」は変わりません。企業も同業間での転職はほとんどありません。

        単線路線において出世するには前例を踏襲して組織の利益を守るに限ります。上司の顔色をうかがい「忖度」をする。

        日本社会で出世するのは世界の二流、三流の人材ということになります。

        日本の組織には日本特有の「グループシンク」と呼ばれる意思決定のパターンが存在しております。「異論を唱える義務」を放棄するこの病は日本のあらゆる組織で蔓延しています。

        原発事故の根本的な原因は組織の利益を優先し、問題を先送りしていった「単線路線の日本エリート」の「グループシンク」いう

        マインドセットである―私はそう考えております。(了)

         

        以上6回にわたり黒川清先生の日本の、そして世界の将来にとつて、最重要課題に真正面から取り組む名著を紹介させていただきました。黒川先生から先ほど頂いた連絡によれば同書の英語版が出版されることになったとのことです。

        同書が日本一新、世界一新のこの上ない手引きとして

        最大限活用されることを祈ってやみません。

         

        11月15日 黒川清先生の近著(所感)

         

        皆様

        黒川清先生の近著の各章で特に注目される指摘を6回に亘り紹介させていただいた全文はホームページの「近況報告」に掲載いたしました。

        http://kurionet.web.fc2.com/murata.html

         

        この立場からすれば再稼働など問題外であり、とりわけウクライナで原発が砲撃対象になったことから何も学ばず今なお原発の安全を確保できると考える専門家が存在すること自体大問題の筈です。

        再稼働の期間延長に言及する専門家の資質、さらには倫理観が問われてしかるべきです。

        拙著「原子力と日本病」で指摘した日本病(責任感の欠如・正義感の欠如・倫理観の欠如)の具体的症状の背景が黒川先生の近著でに見事に解明されていることに感服し共有させて頂いた次第です。

        残念ながら「日本病」は「世界病」になっております。

        かねてから日本一新、世界一新に言及している所以です。

        皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。

         

        11月15日 黒川清先生の近著に対する反響

         

        皆様

        黒川清先生の近著の各章で特に注目される指摘を6回に亘り紹介させていただきましたが、各方面からの反響を共有させて頂きます(その1)

        小生は人財論に関心が有り、これからの世界は異能が求められ出る杭の人財を志向するところは全く同意見です。

        又原発の危機管理は厳しい実務家の視点で参考になりました。

        素晴らしい啓蒙書ですね。

        (その2)

        よく頑張ってますね。日本の将来にとつて最重要課題に真正面から取り組んでいるのに元気づけらます。

        (その3)

        良い考察です。

        大企業の入社試験全廃を提案してください。

        (その4)

        本当に素晴らしい内容ですね今こそ読まれるべき本、と思います。早速入手して見たいと思っております。

        必読の本、ご紹介くださりありがとうございます。

        (その5)

        ありがとうございます。

        この30年、GDPは増えず、フクシマからは学ばず、

        なんだか情け無いありさまですね。

        (その6)

        大体政府の専門家と言われる人達は、大体において時の政府の息のかかつた人達で、政府の政策に反対する人達が選ばれることは、

        ほぼないでしょう。集大成されたのは立派です。CONGRATULATIONS。

        (その7)

        本当に残念な話題が余りにも多いですが、世界中で、真実に目覚める人達も出て来ているようですが、日本の場合、ごく僅かです。

        しかし、このような不正義の罷り通る時代は必ず終わりが来ると

        信じています。

        上記の通り市民社会が志向する方向とは真逆の「原発政策の大転換」が最近行われたましたが、その先行きについては哲学の教えの三原則(天地の摂理、歴史の法則及び老子の天網)に立脚して厳しく判断しております。

         

        11月16日 黒川先生の新著に関する小泉元総理宛メッセージ

         

        皆様

        小泉元総理宛メッセージをお届けいたします。

        ご報告した黒川清先生の新著に関するもので、

        特にこの立場からすれば再稼働など問題外であり、

        とりわけウクライナで原発が砲撃対象になったことから

        何も学ばず今なお原発の安全を確保できると考える専門家

        が存在すること自体大問題の筈です。

         

        再稼働の期間延長に言及する専門家の資質、さらには倫理観

        が問われてしかるべきです。

        原発を「安全第一に」と国民をだまして推進することは罪深く危険な犯罪とみなす世論形成の動きすら予見されます。

         

        小泉純一郎総理殿

        令和4年11月15日

        村田光平

        (元駐スイス大使)

        拝啓

        ご健勝のことと拝察申し上げます。

        前国会事故調委員長黒川清著「考えよ、問いかけよ <出る杭人材が日本を変える>」(毎日新聞出版)が出版されました。

        素晴らしい名著です。

        誠に厳しい忠告に満ちておりますが日本の再出発のための最高の手引きです。同書で特に注目される指摘を6回に亘り紹介させていただいた全文は別添の通りです。

        この立場からすれば再稼働など問題外であり、とりわけウクライナで原発が砲撃対象になったことから何も学ばず今なお原発の安全を確保できると考える専門家が存在すること自体大問題の筈です。再稼働の期間延長に言及する専門家の資質、さらには倫理観が問われてしかるべきです。

         

        福島原発事故を予見したとされる拙著「原子力と日本病」

        (2002年6月発行)で指摘した日本病(責任感の欠如・正義感の欠如・倫理観の欠如)の具体的症状の背景が黒川先生の近著で

        見事に解明されていることに感服し共有させて頂く次第です。

        残念ながら「日本病」は「世界病」になっております。かねてから日本一新、世界一新に言及している所以です。

        貴総理の一層の御活躍と御健康をお祈り申し上げます。   

        敬具

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