2023年2月5日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
1月28 日放射性汚染水の海洋放出(海外の反響)
放射性汚染水の海洋放出につきインドのMani Schankar Aiyar
元石油・天然ガス大臣より「100万トン以上の放射性汚染水の
海洋放出は自然にする犯罪であり、人類に対する犯罪とされる可能性もある」との極めて厳しい反響が寄せられましたので報告させていただきます。
東電による放射性汚染水の海洋放出については市民社会及び近隣諸国からの強い反対があり、排他的経済水域にかかわる日本の条約上の義務にまで論争が及びうる可能性があることはご報告した通りです。
Dear Mitsuhei,
I entirely agree with you that discharging 100 tonnes of radioactive material into the Pacific Ocean is a crime against Nature and possibly a crime against humanity.
Mani
Mani Schankar Aiyar氏はガンディ首相の補佐官を務めるなど国際的にも著名な傑出したインドの政治家であり、同氏の今後の動きが注目されます
1月29日 神宮外苑を守る国民運動
神宮外苑の樹木伐採の意味を問いかけ署名を集める高校生、大学生(1月28日付朝日朝刊)、非民主的プロセスを批判する米国市民活動家が始めた神宮外苑の樹木伐採を阻止する署名運動は
「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」の誕生を生み、市民活動家からは連名で永岡文科大臣に対して別添の陳情書が発出されるに至り、 国民運動に発展する可能性すら感じられるに至っております。
この運動の本質は自然、歴史、文化を守ることに直結するものだけに政府、都庁、明治神宮等関係組織には長期的視野からの真剣な対応を迫るものといえます。
現在の再開発計画の破棄を求める国民の声は高まって行くことが予見されます。
皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。