2023年5月7日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
4月29日 ある雑誌の編集長の取材を受けました
広島サミットが話題の中心でした。
御参考までに関連情報をお届けいたします。
脱原発を核廃絶の前提条件にすることを核廃絶の前提条件とすることを広島サミットで日本から提言することが切望されます。
上智大カトリック平和グループの金田様からお寄せいただいた
メッセージ(下記)末尾の音楽に深い感銘を覚えました。
村田光平さま 加藤さま みなさま
市民社会の危惧を心血注いで代弁してくださる村田さん達のご尽力に心から感謝しています。体調があまりすぐれないので、このGWも家で静かに過ごす予定です。
4月28日NHKから放送された坂本龍一さんの5年間の密着取材に基づくドキュメンタリーです。
感動したので幾つか彼の言葉をお伝えします。
初回放送は2018年11月11日ですが、又、きっと再放送があると思うのでまだ御覧になっていない方にはおススメです。
大飯原発が再稼働した時、首相官邸前で「再稼働反対!」とコールする人々に加わる道すがら、坂本さんは「僕達が何を言っても上には届かないって思っちゃうと、又40年も声を上げない日本人に戻ってしまう、、、今日は大事な日なんです。」と静かに語りました。「原発反対です。一基や二基ぐらい再稼働されても、へこたれないでジックリ腹を据えてやっていこうと思います!」とマイクを握って語り掛けました。
「見て見ぬふりをすることは僕にはできません。」
陸前高田の元避難所で開催されたピアノの演奏は心に沁みとおりました。
「自分がガンになるなんて百万に一も思っていませんでした。冗談みたいな気がします。チョット焦りますね。」 大量の薬を飲み込みにくそうにされながら「やれるだけの事はしなければ、、」と闘病されていました。
「後何年生きるのか分からないけれど、恥ずかしくない仕事を残したい。」と敬愛する監督との映画音楽や森の中で音を採取した新たな境地の曲作りに励まれました。
YMOの頃からの感性豊かな坂本さんの映像が、、、ポリバケツを被って雨音を聴くエピソードも。若い頃から変わらない少年のような
表情、これが坂本さんだと思いました。
「92年ごろから環境問題が気になりだしました。」
NYでは9.11を体験。「ユニオンスクエアで若者がギターでイェスタディを弾いているのを聴いて、この1週間音楽が消えていたことに気がついた。」「音楽は平和が無ければ聞けない。」「テロが生み出す絶望に終止符を!」
2009年には温暖化問題
最前線の北極を訪れて氷河の洞窟で収録した水や鈴の音を取り込んだ「glacier」を発表。
2014年福島第一を訪れ、哀しみと苦悩に満ちたsolariを
2017年発表。
原発や環境を破壊する人類への危惧を音楽で表現するようになった、、、
Introduction to Ryuichi Sakamoto: Coda (REST IN PEACE) – Bing video
<https://www.bing.com/videos/search?q=nhk+ryuichi+sakamoto+CODA&docid=603512436342862945&mid=C453635E00ACE194A27EC453635E00ACE194A27E&view=detail&FORM=VIRE>
金田
昨日ある雑誌の取材に応じましたが、不道徳な原子力から解放されなければ日本も人類も亡びると断言しました。
広島サミットを乗り切るためには日本として脱原発を核廃絶の前提条件にすることを核廃絶の前提条件とすることを提案するほかは無いと断言しました。こうしてマンネリ打破を試みるのは日本の責務です。
哲学の教えの三原則が益々市民社会の支えになると考えます。
不道徳の永続を許さない歴史の法則は表面化していない多くの事例をいつまでも放置しておくことは無いと確信しております。
4月27日・共同声明改ざんの発覚
日本政府によるG7気候・エネルギー環境大臣共同声明の英語の文章の日本語による下記及び別添(こちら)の改ざんが発覚しました。日本病はかくも重症の感ありで、広島サミットが心配です。
4月21日付「東京新聞」朝刊では社説で「脱酸素電源法案は
フクシマ忘却宣言だ」と断じ、「こちら特報部」で「原発処理水放出や徐染土再利用に威光利用?」「自己都合優先では不信招くだけ」「こんな議長国大丈夫?」などの見出しで大きく問題提起をしております。