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        奥 義久の映画鑑賞記

        2023年5月

         

        *私自身の評価を☆にしました。☆5つが満点です。(★は☆の1/2)

         

        2023/05/01「午前4時にパリの夜は明ける」☆☆☆★

        前作「アマンダと僕」で東京国際映画祭グランプリ&最優秀脚本賞のW受賞をしたミカエル・アースの最新作。1980年代のパリを舞台に結婚生活に終わりを迎えた中年女性が深夜放送のラジオ番組の電話受付の仕事につく。二人の子供との家族の絆を中心に、仕事先で出会った家出少女、新たな異性との出会いを通して描く人生賛歌。主人公エリザベートを演じるシャルロット・ゲンズブールの魅力が存在感を示す感動作。

         

        2023/05/02「せかいのおきく」☆☆☆★

        ベテラン監督・阪本順治が初のオリジナル脚本で描く時代劇。本作は時代劇と言っても侍が主人公でなく、長屋住まいの底辺に生きる者たちを描いている。江戸末期で幕府が混乱している時代でも底辺に生きる者たちは、その日生活は生きるために変わらない。黒木華、寛一郎、池松壮亮の扮する若者たちの青春ドラマでもある。後半に話の出来なくなったおきくを身振り手振りで表現する黒木華の演技は絶妙である。どの作品でも素晴らしい演技を見せる黒木だが本作の演技は傑出しており代表作となるだろう。しかし、私の本音は、時代劇はやはり殺陣のある映画が好きだ。

         

        2023/05/04「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」☆☆☆★

        アライグマ、木、喋る犬等々のキャラクターが好きでなく本シリーズを見るのは初めてである。見るきっかけは、本作がシリーズ最終作ということで一度は鑑賞しようと思った。見ているうちにアライグマと犬が話しても物語に溶け込み楽しめてしまったのは、さすがにエンタメ作品の王者マーベル作品だと感じた。今回は主人公の一人(一匹?)アライグマのロケットの命を救おうと落ちこぼれ軍団ガーディアンズが最凶の敵と戦う。ガーディアンズはラストバトルだが、ガーディアンズを引退したリーダーのピーターは別作品で活躍しそう。とにかく家族揃って楽しめる1本であることは保証付き。

         

        不思議の国の数学者」☆☆☆☆★

        最近の韓国映画の質の高さを証明する作品がまた1本生まれた。名優チェ・ミンシクが3年ぶりに映画に戻ってきた。ミンスク扮するハクソンは脱北した天才数学者で正体を隠して名門高校の夜間警備員として働いている。偶然知り合った数学が苦手のジウ。ジウの一途な気持ちからハクソンが数学を指導することになる。この後の展開は映画を見て欲しい。ハクソンを演じるチェ・ミンシクは、北朝鮮の方言を完璧に使いこなしているらしい。(私にはわからないが…。)ジウ役のキム・ドンフィは250倍のオーディションを勝ち抜いて抜擢、ジウを慕う女学生役のチョ・ユンソとともに新進気鋭の魅力が大スターのチェ・ミンシクとの見事なコラボレーションを成功させた。

         

        2023/05/05「銀河鉄道の父」☆☆☆

        37歳の若さで死去した童話作家・詩人・宮澤賢治はわが子を信じ賢治の死後に作品を出版した父・政次郎の愛情によってうまれたものである。その政次郎と賢治の家族愛を描いたのが本作である。父・政次郎に役所広司、賢治に菅田将暉、現在の日本映画界での最高のキャスティングである。妹トシに森七菜、母に坂井真紀、祖父に田中泯らが脇を固めている。超親ばかの宮澤家の究極の家族愛を楽しめる作品である。

         

        JULIA(S)」☆☆☆★

        あの時、違う選択をしていたら人生は変わっていた。と、いう設定で4つの物語を並行に描く斬新なドラマ。パリ、アムステルダム、ベルリン、ニューヨークと舞台も4つ。主人公ジュリアを演じるのは、ルー・ドゥ・ラージュで、4つの人生を見事に演じ切っている。

         

        2023/05/10「E O イーオー」☆☆☆★

        84歳の名匠イェージ・スコリモフスキ監督の7年ぶりの新作は、カンヌ国際映画祭で審査員賞と作曲賞、全米映画批評家協会賞では外国語映画賞と撮影賞を受賞した。今回の主役はロバのEO。EOから観た視点のカメラワークで観客はEOの気持ちで映画を鑑賞出来る。映画はサーカス団で愛され、人を疑う事の知らないEOが、サーカス団から離され流浪の旅をする。その中の出会いの中で人間社会を風刺した作品が生まれた。玄人受けする作品と思う。

         

        2023/05/12「ウィ、シェフ!」☆☆☆★

        移民大国フランスの深刻な問題を描く社会派コメディ。料理というスパイスを加えてエンターテインメント作品といえる面白さも加わった。監督のルイ=ジュリアン・プティは日本発見参。主人公のシェフ役にオドレイ・ミラー、施設長ロレンゾに「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼ。クリュゼは本作の前にアキレス腱断裂の怪我をしたが、松葉杖の設定で出演を継続させた。

         

        2023/05/13「メモリー」☆☆☆★

        子供は絶対に殺さない信念を持つ殺し屋アレックスは、アルツハイマーを発症し任務に支障をきたすようになってきた。最後の仕事を引き受けた時、相手が少女と知り任務を破棄するが、少女は他の殺し屋によって殺されてしまい、キャンセルしたアレックスも命を狙われる。少女の復讐のためアレックスはFBIに追われながら黒幕を突き止めようとする。監督が007を手掛けたマーティン・キャンベル、主役がリーアム・ニーソンとなれば見逃せないアクション・エンターテインメント作品である。共演もガイ・ピーアス、モニカ・ベルッチと人気スターが揃った。

        2023/05/14「ブラフマーストラ」☆☆☆

        インド映画で全米初登場興収ランキング2位に輝いた話題作。ムンバイに暮らす青年シヴァは夢の中で見知らぬ科学者が襲われるのを幻視する。再び著名な建築家が襲われる夢を見て、建築家を救うために恋人イーシャとともに建築家のもとに向かう。陰謀に巻き込まれたシヴァは自分が救世主の一人であることを知る。本作は古代史からインスピレーションを受け、物語を現代に移して壮大なバトル・アクションエンターテインメント作品を作り上げた。

        主人公シヴァを演じるランビール・カブールとイーシャ役アーリヤ―・パットは本作の共演後に結婚したことでも話題になった。既に第2章デーブ編が待期している。

         

        フリークスアウト」☆☆☆★

        バトル・アクションものを2作続けて鑑賞すると、どうしても比較してしまう。本作は異能力を持つ4人が生きる為助け合って生きてきたが、能力を戦争利用しようとするナチスに狙われる。超人4人がレジスタンスと協力してユダヤ人を救う戦闘シーンは迫力がある。展開も含めて「ブラフマーストラ」より面白い。ロッテルダム国際映画祭での観客賞が面白さを証明している。また、イタリアのアカデミー賞(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞)で15部門ノミネート6部門受賞も本作が単なるアクションだけでない作品評価を証明している。

         

        2023/05/15「TAR ター」☆☆☆☆☆

        アカデミー賞6部門ノミネート作品である。不幸にして「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(以下エブエブ)の勢いに負けてしまった。6部門中5部門はエブエブの受賞となった。アカデミー賞があのようなハチャメチャ作品が受賞する時代になったのは残念としかいいようがない。本来なら作品賞ほ本命は「フェイブルマン」、前評判が高かったが興行的な失敗が敗因と言われている。主演女優賞はゴールデングローブ賞を獲得した本作のケイト・ブランシェットで間違いないと思えたが、第92回の「パラサイト 半地下の家族」以来のアジアンブームがエブエブの爆勝ちにつながり、結主演女優賞もミシェル・ヨーが後押しされたて初受賞となった。勿論、ミシエルの演技も素晴らしかったが、ケイトの演技は過去のアカデミー賞受賞作「ブルージャスミン」をしのぐ怪演といっていい。本当に残念な結果と映画鑑賞後に改めて痛感した。物語は世界最高峰のオーケストラ・ベルリンフィルハーモニーで初の女性指揮者となったリディア・ターの絶頂期から崩れ落ちていく姿を描いている。ケイトの最高の演技だけでなく物語の展開も含めて高品質の作品であり、本年度の私のナンバー1作品である。

         

        2023/05/18「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」☆☆☆

        ジェームズ・グレイ監督の幼少期の実体験を元に描いた作品。12歳の少年ポールは公立学校に通ういたずらざかりの少年。PTA会長を務める教育熱心な母、働きものの父、私立に通う優秀な兄の4人家族。ある日クラスの問題児の黒人生徒ジョニーと知り合う。友情、家族、1980年代の冷戦下の時代と不公平な社会を12歳の少年を通して描いている社会派ドラマ。ジョニーとの関係、家族との絆も未来がどうなるのか不透明な形の終わり型で消化不良の映画。救いは母役アン・ハサウェイと父役ジェレミー・ストロング、さらには祖父役のアンソニー・ホプキンスの一流キャストの競演である。

         

        2023/05/19「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」☆☆☆★

        22年にわたったメガヒットシリーズの最終章第1弾。今回はドミニクが12年前に倒した麻薬王レイエスの息子ダンテがドミニクたちを復讐しようと襲い掛かる。ローマ、リオデジャネイロ、ポルトガルを舞台にダンテとドミニク・ファミリーの戦いが描かれる。ドミニクのヴィン・ディーゼル以下お馴染みのレギュラー陣と共演するのはダンテ役に「アクアマン」のジェイソン・モモア、アカデミー賞女優ブリー・ラーソンが諜報機関のエージェントを演じている。今回も理屈抜きに楽しめる作品。次回の完結編が今から楽しみだ。

         

        2023/05/20「最後まで行く」☆☆☆★

        「新聞記者」「余命10年」直近の「ヴィレッジ」と大活躍の藤井道人監督が韓国映画のリメイクでノンストップエンターテインメント作品を送り出した。主演は岡田准一、綾野剛、共演に広末涼子、磯村優斗、杉本哲太、柄本明。物語は誤って男を跳ね飛ばした刑事とそれを追う監察官、訳アリの逃走劇の結末は?社会派サスペンスを得意とする藤井監督が理屈抜きの娯楽作品で楽しませてくれる作品。

         

        2023/05/26「クリード 過去の逆襲」☆☆☆★

        「ロッキー」の伝説を継承した「クリード」シリーズ第3作。今回は若かりし頃の過ちによって、家族同然だった幼馴染が宿敵となる。物語は、引退して裕福に暮らしている元ヘビー級チャンピオンのクリードの前にむしょ上がりの幼馴染デイムが現われる。クリードはデイムの為に試合を組むなど援助するがデイムの本心はクリードに対する恨みだった。過去のロッキーシリーズと比較するとボクシングシーンの迫力に欠けるが、人間ドラマとしては見ごたえがある。クリード役のマイケル・B・ジョーダン、妻役のテッサ・トンプソンはシリーズ通してのキャスティング、今回の敵役デイムは、「アントマン&ワプス:クアントマニア」で最強のヴィランを演じたジョナサン・メジャースが扮している。

         

        2023/05/28「65」☆☆☆

        ある文明世界の探索船が巨大隕石群にぶつかり、見知らぬ星に胴体着陸する。生き残ったのは操縦士と9歳の少女。15㎞先の山頂に機体の半分の残骸があり、脱出船がある。二人はまえに進もうとするが未知なる生物の驚異で絶対絶命の危機を迎える。舞台設定は恐竜時代の地球、迫りくる隕石により恐竜のほとんどが死滅、また衝突によるガスの発生で太陽光線が届かなくなり、地球は氷河期に入ります。この史実に基づいた時の主人公たちの脱出行です。

        主人公にはアダム・ドライバー、少女役は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でガモーラの少女時代を演じて注目をあびたアリアナ・グリーンブラット。

         

        波紋」☆☆☆

        ベルリン国際映画祭で観客賞&審査員特別賞を受賞した荻上直子の最新作。須藤依子は長い間失踪していた夫が帰ってくるが、がん治療が目的だった。九州にいる息子は障害のある女性を結婚相手として連れてくる。須藤家を通して、介護・新興宗教・障碍者差別等の現代社会のかかえる問題提起をしている。多くの問題を詰め込みすぎてエンディングが今一つに感じた。とはいうものの筒井真理子、光石研、磯村優斗、柄本明、木野花、キムラ緑子、江口のりこらの芸達者達の競演は観客を画面にくぎ付けにする。

         

        2023/05/29「岸辺露伴ルーヴルへ行く」☆☆☆★

        荒木飛呂彦原作「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品の映画化。人気漫画家・岸辺露伴は新作の取材と若き頃の想い出の中に宿る「黒い絵」の謎を求めてルーヴル美術館に向かう。そこで解き明かされる「黒い絵」とルーヴルに隠された秘密とは?岸田露伴にはスピンオフドラマで露伴を演じた高橋一生、露伴担当の編集者泉京香に飯富まりえ、「黒い絵」に関わる謎の女に木村文乃が扮している。フランス・パリロケを慣行した傑作サスペンスが生まれた。

         

         

         

         

         

        制作協力企業

        • ACデザイン
        • 日本クラシックソムリエ協会
        • 草隆社
        •                 AOILO株式会社

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