2023年5月21日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
5月14日 反原発活動を統括すれば
退職後の長年の活動を経て、人力では如何ともしがたいことは「哲学の教え」に委ねるという心境に到達できてよかったと考えて おります。
ウクライナ危機は原発の危険性を再確認させました。
それにも拘わらず世界に原発回帰の流れが見られることは深刻な
問題です。
廃棄物の処理の目途が立たない原子力は本来不道徳であることが
想起されます。
世界が直面する危機を招いたのは倫理の欠如であることについては、幅広く認識が共有されるに至っております。
反核・脱原発の世界的な運動の創出により、目に余る倫理の欠如に対する「天罰」を回避するほかはないというのが、
市民社会の感触ではないでしょうか。
連日の地震の発生が警鐘と受け止められることから、この感触が強められて、反核・脱原発の運動の後押しをすることが期待されま す。
内外の原子力ムラは温存されております(島崎邦彦著「3・11 大津波の対策を邪魔した男たち」)。
このままでは人類は滅亡に立ち向かわせられることでしょう。
しかしながら歴史は不道徳の永続を許しません。
天地の摂理により反核・脱原発の世界的な運動が創出されることを皆様と一緒に祈りたく存じます。