2023年6月11日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
2023年6月4日・明治神宮の森林保護-3
石川幹子東大名誉教授のご見解をユーチューブで拝聴して改めて衝撃を受けております。
日本コスモス委員会の詳細な問題提起に対して都審議会は正面から対応せず、いい加減と評されておりますが、このままでは都からすべての公園が存在できなくなるとのことです。韓国で見られた群衆津波の悲劇を回避する対策も見られません。
市民社会として詳細の全貌を把握して提言を行うことは無理ですが、都と事業者で進められている再開発計画については、原子力の場合思い知らされたこと、即ち専門家の知見よりは市民の直観が正しかったことが想起されます。
神宮球場とラグビー場については現地改修保全で対応すべきとの意見が注目されております。
皆様の御理解と御指導をお願い申し上げます。
2023年6月8日・マハティール・マレイシア元首相の呼びかけ
ロシア・ウクライナ戦争を背景に急速に生じた軍備増強の動きに対して市民社会は危機意識を強めつつ世界的規模で反対の声を挙げつつあります。これとの関連で想起されるのはマハティール・マレイシア元首相が国連倫理サミットを開催して各国が問題解決のために決して戦争に訴えないことを誓うよう提唱されていたことです。
98歳にして生涯現役の同元首相は別添の5月28日付日経朝刊(下記)で「グローバルサウス」が対等な立場で参加できる「国連と異なる新組織」の創設を提言したと報じられました。
マハティール元首相から11年前にいただいた別添の書簡(下記)は不道徳な「原発回帰」が見られる現状において今なおその真価が益々認められます。
現在世界が直面する深刻な危機の真因は倫理の欠如であることが否定できなくなった状況下で国連倫理サミットが開催され倫理の重要性を訴えるとともにウクライナ和平実現を呼び掛け得るかに国連の存続如何がかかっております。マハティール元首相の提言を論ずる場としても最適と信じます。
御理解と御支援をお願い申し上げます。