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        2023年7月2日

        今週の所感

         村田光平(元駐スイス大使)

        2023年6月29日 原発放射性汚染水の海洋放出 

        世界が直面する危機の真因は倫理の欠如であることを度重ねて発信してまいりました。

        このたび食政策センター「ビジョン21」の安田節子様から寄せられた放射性汚染水の海洋放出に関する返信(こちら)は市民社会の総意を反映するものとして共有させていただきます。

         

        村田光平様

        ご無沙汰致しております。

        メール拝受致しました。

        憂慮されていらっしゃる放射性汚染水、私も同じ思いです。

        汚染水放出というのは、恥ずべき蛮行です。

        しかも取り返しがつかないことです。

        ご指摘の海への放出で希釈されるから、事前に希釈するのは意味がないのは、その通りと思いました。

        なにより生物濃縮が必ず起こりますから、魚介類の食べ控え、漁業者の苦境が待ち構え、韓国では塩が売り切れる騒動になっているそうです。

        「いのちの講座」141号で記事にしました。編集者が体調不良で療養しているため発送は7月半ばに遅れます。

        このような恥ずべきことが行われるのは、村田先生がご指摘になっている倫理感の欠如であると痛感致します。

        世界的に倫理を掲げていくことの重要性を思います。

        村田先生のご活動に敬意を表します。

        教育にも政治にも、倫理の精神を取り戻せねば、滅びますね。

        安田節子拝

        倫理の大切を国際的に幅広く認識する場としての

        「国連倫理サミット」は既に幅広く賛同が得られておりますが、

        改めて同サミットを開催して無辜の市民の犠牲者に思いを馳せ、

        皆様とともにウクライナ危機の早期収束を訴える次第です。

         

        追伸 ガンジーの7つの大罪プラスαを添付いたします。

        2023年6月27日 原発回帰、放射性汚染水の海洋放出 

        皆様

        お元気のことと存じます。

        内外から猛反対されている福島事故に由来する放射性汚染水の海洋放出問題への対応には、専門家から次のような致命的問題点が指摘されております。

        放出されるトリチウム汚染水の問題の本質はその濃度ではなく総排出量です。海に放出されれば希釈されるので放出前の希釈には意味がないのです。

        さらに各方面から指摘されている国連海洋法条約85条違反という決定的問題提起がいまだに無視されていることはもはや限界です。

         

        「原発回帰」により脱原発への動きは振り出しに戻されてしまいましたが、「哲学の教えの三原則」(天地の摂理・歴史の法則・老子の天網)を案出して、これを支え

        る「天地の摂理」に立脚して巻き返しを図るべくこれに対処しております。

        その原点となる参議院予算委員会公聴会(2012年3月22日)における公述人としての発言を下記追伸でお届けいたします。

        「哲学の教えの三原則」の「天地の摂理」が初めて使われました。

        不道徳なGX推進法のとん挫、放射性汚染水の海洋放出を含め、脱原発政策の確立を今から予見する所以です。

        市民社会が深刻に懸念する原発事故の再発を待つことなく天地の摂理により脱原発が実現することを祈るのみです。

         

        追伸

        参議院予算委員会公聴会(2012年3月22日)における公述人としての発言

         

        参議院予算委員会公聴会(2012年3月22日)における公述人としての発言は注目されました。福島事故の教訓が「経済重視から生命重視への 移行」であること、および世界の危機の真因が倫理の欠如であることを指摘したこと、国連倫理サミットの開催につき潘基文国連事務総長より前向きの返書を受領したこと、また、オバマ大統領の「核のない世界」の支持を含む私の発信活動に対してルース駐日米大使より謝意を伝える書簡が寄せられたことを披露したことなどがその内容でした。特に強調したのは天地の摂理(天の摂理に地を加え哲学であることを示した私の造語)は不道徳から人類と地球を守る、これが悠久の歴史から導き出される歴史の法則であるという点でした。

        国際的な支援の動きにも言及しました。

        再処理工場の危険性を改めて訴えましたが、欧州の代表的な環境学者、エルンスト・フォン・ワイゼッカー教授から得られた支持に言及しました。

        この公聴会で世界が注目していた福島第一4号機の危険性を指摘する機会を得ました。4号機の危険性については細川護熙元総理も重視され野間文学賞受賞のご挨拶で強く訴えてくださいました。

        制作協力企業

        • ACデザイン
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