2023年8月6日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
令和5年8月1日
小泉純一郎総理殿
村田光平 (元駐スイス大使)
暑中お見舞い申し上げます。
旧知のエィミ・ツジモト氏が出版した『隠されたトモダチ作戦』は「原子力ムラ」の数多くの罪深さを誠に緻密に紹介しており、
改めて衝撃を覚えます。関係者の責任追及のための「国際裁判級の体制作りの必要性」が痛感されます。
この趣旨を内容とするBCC発信を昨日発出しましたのでお届けいたします。
これまでの仕事から学んだことに「透明性と公明性の原理」とも言い表せれるものがあります。要するに透明性が与えられスポッ トライトが当てられた案件は厳正な公明性が求められるということです。これに反する関係組織は世論の批判を浴び致命傷を負うことになるというものです。
「歴史にはこう記されるであろう。この変革の時代において最も悲劇的であったのは悪人たちの辛埒な言葉や暴力ではなく、善人たちの恐ろしいまでの沈黙と無関心であった、と。」(マルチン・ルーサー・キング・ジュニア)
市民社会は日本一新、世界一新の幕開けの接近を感じております。
2023年8月1日 国際裁判への胎動
このたび米ワシントン州出身の日系4世の国際ジャーナリスト(女性)、旧知のエィミ・ツジモト氏が出版した「隠されたトモダチ作戦」は「原子力ムラ」の数多くの罪深さを誠に緻密に紹介しており、改めて衝撃を覚えます。関係者の責任追及のための「国際裁判級の体制作りの必要性」が痛感されます。
「ビッグモーター」という衝撃的事例が象徴する日本の劣化の
現状を前にして市民社会は衝撃を受けております。
しかしながら哲学の教えの三原則(天地の摂理・歴史の法則・老子の天網)のお蔭で不道徳の永続は許されないことが確認できて、
希望を抱きながら将来を展望しております。
「原子力ムラ」の影響のもとに全世界の反対を押し切り放射性汚染水の海洋放出に踏み切れば上記国際裁判は現実化することになりましょう。
本書の序言の中で小泉純一郎元総理は「エィミ・ツジモト氏からの情報で知った被曝した乗組員たちの声に耳を傾けるべく渡米したこと、日本人みんながトモダチ作戦による救援活動に感謝していることを伝えると日本も日本人も大好きなんだと恨みごと一つ言わない彼らに目頭が熱くなった」と書いておられます。
本書のプロローグで「原発」イコール「原爆」と記されておりますが、換言すれば「原子力」イコール「核兵器」です。脱原発を核廃絶の前提条件とすることの必要性は明白となりました。