2023年8月13日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
2023年8月8日・国際裁判への胎動-2
福島事故の反省が皆無になることは許すべきではありません。
世界の世論はIAEAの正体(原発推進機関)を見破りつつあります。原子力の軍事・民事利用の区別はできないことから原発推進と核兵器拡散防止は矛盾そのものであることが心ある専門家により指摘されております。
放射性廃棄物の海洋放出は国連海洋法条約違反との別添の見解がようやく注目され出しました。
原子力は核兵器、原発は原爆との正しい指摘が広がり出しております。
「放射能で人は死なない」などという罪深い暴言が出る幕が無いようにするべきです。
脱原発を核廃絶の前提条件とすることを求めることにより核廃絶への人類の願望を改めて活性化することが望まれます。
透明性が与えられスポットライトが当てられた案件は厳正な公明性が求められ、これに反する関係組織は世論の批判を浴び致命傷を負うことになるという「透明性と公明性の原理」 が改めて想起されます。
市民社会は日本一新、世界一新の幕開けの接近を感じている所以です。
【8月3日 CGTN Japanese】福島第一原子力発電所から出る放射能汚染水の海洋放出計画について、日本の法曹関係者は「放射能汚染水の海洋放出は国際法上の義務に違反する」と批判しています。
環境汚染関連の訴訟に数十年間携わってきた戸塚悦朗弁護士は「『国連海洋法条約』をはじめとする国際条約の締約国である日本が放射能汚染水の海洋放出計画を強行することは、条約が定める義務に違反する」と批判しています。また、陸にある毒性のまたは有害な物質の放出は「国連海洋法条約」第194条第3項で禁止されているとし、放射性物質を含む汚染水の海洋放出はこの規定に違反すると指摘しました。
日本弁護士連合会は2022年、日本政府に意見書を提出し、放射能汚染水の処理について他の方法を検討するよう求めました。