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        「古武士(もののふ) 第43 男尊女卑」

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        剣道の竹刀を毎日1万回素振りすると異次元の入り口が見えると言う。 おそらく空手の蹴り突きでも同じことが得られるであろうことは古武士8話でもお伝えしたが。

        昔の柔道にはそういった訓練があった。

         

        道上は若い頃 剣道も空手もやっていた。

         武道とはすべてを統括するものであった。

        道上は柔道の道とは人生の道に通ずると言っていた。

        間違いなく哲学に通ずる道だということは理解できる。

         

         

        1964年のある日、愚息は学校から帰るなり自宅の玄関口から道上の座っている後姿を発見。 慌てて物音立てずに逃げた。

        夕方食事中に道上から「午後4時ごろ学校から帰ってくるなり、なぜ逃げるようにどこかへ 行ってしまったのか」と問われた。

         

        そうだ、道上の背中には目が付いている。

        海外出張の多い道上は家を空ける事が多い。ただいつ帰ってくるかは教えない。

        女房子供はいつ帰って来ても良いように しっかり整理整頓掃除をしておかなければいけない。 いつ帰ってくるかそわそわする毎日だった。

         

        道上家は「男尊女卑」の家庭だった。

        男尊女卑とは男性に厳しく女性に甘いことだった。

        愚息は洋服を道上から買ってもらったことがない。

        道上のお古をばらして自分のサイズに手縫いし、ズボンやジャケットを作っていた。

        女性が叩かれる事はなかったが愚息は毎日叩かれた。

         

        愚息の当番は自分の部屋、応接間、道上の部屋、風呂場、トイレである。

        愚息は「男尊女卑」が大嫌いだった。

         

        二番目の娘に「志摩子買い物に行こうか」「何を買うのですか」「靴を買いに行こう」 「この前買って頂きましたよ」「いや今赤い靴が流行っている買おうじゃないか」

        愚息の靴は破けて水漏れがしていた。

         

        体操の時間走り高跳びでバーの高さが170cm。跳躍できるのは愚息を含め、残っている二人だけ。いきなり体育の先生に靴をみせろと言われたので見せたところ皆に笑われた。 フランス人たちに、だ。

        道上曰く 「お父さんは引きずって歩いていたズボンがひざ下になるまで穿いたもんだ」。 愚息は思った。愛媛の山猿とフアッションの都パリと一緒にするなと。

         

        後に道上のアシスタントになる清水猛は「雄峰君(愚息)が羨ましい。女性は所詮巣立っていくものだ。残る長男を必死で鍛える。

        愛の鞭だ。」と。

        愚息は鞭が嫌いだった。

         

        道上がパリの家にいる時は、家族全員で道上の帰りを、

        台所に有る硬い材質の椅子(テーブルと同じ材質)で待っていなければならない。

        夜中の1時2時になる事もしばしば。それからの夕食である。

        床がタイルで出来ていて冬などは寒い。

         

        愚息が道上と一緒に座れるのは食事の時だけだった。

        いつもは座って話す道上を直立不動で聞く。

        昔の日本には長幼の序というものがあった。

         

        次回は「清水 猛」

         

         

         

         

        【 道上 雄峰 】

        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。

        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。

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