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        「古武士(もののふ) 第52 フランスとは」

        ________________________________________

         

        道上の食卓での会話を話す前に 

        フランスとはどういった国かを話す必要がある。

         

        当時フランス人はプライドが高く 英語を話せても使わない、

        とよく日本人から聞いたが、実はフランス人で英語のできる人は少なかった。

        アメリカ人が「東京で北京語を使っても通じない。20億人以上(戸籍を持っていない中国人が3億人と華僑も含める)が喋っている中国語を日本人が喋れないのはおかしい」と言っているようなものである。

         

        確かに開発途上国では英語が使われている国も多いが、

        フランスはれっきとした独立大国である。

        ましてやどっかの国の様に小学校から英語を必修科目にしようなどまるで植民地を自称するようなものである。

         

        当時フランスにパトワ(方言)が100以上あると言われていた。(1999年では75の方言)。 フランスはベルギー、ルクサンブルグ、ドイツ、スイス、イタリア、アンドラ、スペインの各国に囲まれている。

        隣国に接している地域では、双方の方言が共通語であった。

         

        歴史的には第一次世界大戦までの日本は森鴎外、島崎藤村などの時代にドイツに多くを学び、ドイツが敗戦国となってからの日本は兵法や税法をはじめ多くをフランスから学んだという流れがある。

         

        当初フランス語の辞書は一度ドイツ語を経由してから日本語に訳されたために難しい言語とされた。

        フランス文学は難しく読みづらいものだった。

        だが、実際にはフランス語は非常に合理的な言葉であり、

        フランスの哲学者(パスカルなど)は数学者であることが多い。

        それはフランス語が数値にあてはめ易い言葉でもあったためである。

        のちに大江健三郎などは「フランス語は合理的かつ論理的に考えやすい。

        したがって自分はフランス語で考える事が多い」 とまで言っている。

         

        道上が渡仏した当時フランスの86%は文盲と言われていた。

        半分以上のフランス人は小学校を卒業した後、就業していた。

        高校卒業(バカロレア)の資格を取る人たちは少なく、ナポレオンが作った8つの高等大学(Grandes Ecoles)などは一学年100人の大学(École polytechnique)もあった。

        真にエリート教育の国だった。

         

        イギリス系アメリカ共和党影響下の日本の教育ではあたかも

        世界中で英語が使われているように錯覚させられていたが。

        アメリカは、もともとフランスの影響下にあったのである。

        そこへイギリスが強引に乗り込んで来て、統治した。

        後にラファイエットなどフランス人達が(イギリスからの)アメリカ独立を支援したのである。

        アメリカのオリジナル憲法はフランス語で書かれている。

        カナダも長年にわたってフランス系カナダ人が首相を務めていた。

        南米はスペイン、ポルトガルの影響下にあり、アフリカの半分以上は元仏領。

        アジアでは中国、インドシナ(ラオス、カンボジア、べトナム)はフランスの影響下、

        また中東の多くはフランスの影響下にある。

        ヨーロッパに至ってはスカンジナビア以外、北はドイツ語、南はフランス語が通じた国が多い。

        つい30年前までは北イタリア、北スペインではフランス語を話せる人達が多かった。

        海岸線が世界で一番長い国もフランスだ。

        コルシカ島、フレンチ・ポリネシア、レユ二オン島(西インド諸島)、フレンチ・カリビアン、などは現在もフランス国である。

         

        エールフランス(Air France は世界一周出来る唯一の航空会社かもしれない。

        パリ発、ロサンゼルス、パぺテ(タヒチ)経由、パリ着。

        又はロサンゼルス、ヌメア(ニューカレドニア)経由パリ着。

        皆さんがご存知のパぺテ(タヒチ)、東京、パリという風にフランスの航空会社に乗り継いで世界周回旅行が出来る。

         

        いまだにスポーツの世界でも会長はフランス人かフランスの影響下にある人が多い。

        フランスは決してファッション、芸術だけの国ではない。

        日本人が知る以上に大国である。

        誰に言いくるめられたのか知らないが勘違いが多く、

        敗戦国の日本と戦勝国のフランスとは大きな違いがあった。

         

        フランスの軍需産業は底知れないほど強力であった。

        日本のようにアメリカに傾倒している国ですら所有する75%のヘリコプターはフランス製だ。

        原発も、特に放射能処理は世界最大。

        多くの先端技術をフランスが持っていた。

         

        フランスは唯一アメリカに馬鹿野郎と言えた国である。

         

        ドゴールは大型輸送機を何機も飛ばさせ、ありったけのドル紙幣をアメリカに送りドルは紙切れだ、金に変えよと言ったところ、

        1971年にニクソンショックが起こった。

        そこで金本位制の終わりが告げられた。

        当時フランス人、個人の金保有高は世界の半分以上の量であった。

         

        アメリカの共和党がイギリス系だとしたら、

        そしてアメリカの民主党がフランス系だとしたら、

        100年戦争(1337年~1453年)はまだ終わっていない。

         

        道上はフランスに期待した。

        ナポレオン、ドゴールを尊敬した。

         

         

        ある日「5万の米兵が駐屯している日本はアメリカの属国だ」と

        道上がつぶやいた事を愚息は聞きのがさなかった。

        道上は日本文化のレジスタンスか?

         

        次回は家族の団欒

         

         

         

         

         

        【 道上 雄峰 】

        幼年時代フランス・ボルドーで育つ。

        当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。

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        • ACデザイン
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