2023年11月19日
今週の所感
村田光平(元駐スイス大使)
11月16日 緊急課題
新作「ゴジラ -1.0」を見て心から感動しました。
他にもゴジラシリーズでは、54年の初代ゴジラがはっきりと
放射能の危険性を示し、2016年の「シン・ゴジラ」もフクイチの時そのままと思える放射線量測定マップが出るなど、放射性物質の危機を明確にしています。
放射能をまき散らすゴジラ退治を内容とするこの傑作は大変世評が高く、反核運動を強力に後押しすることが予見されます。
ゴジラ退治に見られた覚悟と心意気が脱原発と核廃絶の実現に
求められているからです。
原子力村をゴジラと思いなし、市民社会の総力でこれへの対抗に
乗り出すことへの期待が実感されます。
最近の我が国の政情は国辱的であり、市民社会は日本の緊急課題は政治改革であると確信するに至ったと思われます。
国会議員としての資格の策定は緊急課題となりました。
ウクライナ危機に続き、人類の最後の砦ともいうべき人道主義を
危殆にさらすのみならず人類をも脅かすに至ったイスラエル・パレスチナ紛争を目の当たりにして、市民社会は新たな活動目標の模索を真剣に始めつつあると思われます。
「経済至上主義から生命至上主義への転換」と併せ
「人道主義の普遍化」が人類の緊急課題となりました。
人力では如何ともしがたい危機的状況下で古代ギリシャの哲学者
プラトンが説いた哲学の教えが希望の縁となっております。
人類にとり宗教と並び哲学の重要性を認識させるために、かつて「天の摂理」に加え「天地の摂理」を造語した次第です。
このような立場から哲学の教えとして天地の摂理(地球と人類を守る)、歴史の法則(不道徳の永続を許さない)及び老子の天網
(悪事は露見し天罰が課される)の三原則にまとめました。
世界が直面する生き地獄から人類を救うのは天罰であり、その存在は市民社会にとっての救いです。
今年3月、李克強前首相が送別の席上、「人間が何をしようと天は見ていると」と述べたところ満場から拍手が沸き上がったとのことです。
去る10月、ある講演会での質疑応答の際、難問に対して「テレサテンではありませんが、「時の流れに身を任せ」と応じたところ拍手喝采が得られました。