今週のお薦め作品 12/20Net配信「マエストロ その音楽と愛と」
高校生時代にクラシック音楽にはまっていた私の推しはニューヨーク・フィルのレナード・バーンスタインだった。ベルリン・フィルのカラヤンと並ぶ2大指揮者である。そのバーンスタインの映画をNETFLEXが製作した。(私は1週間の限定公開で鑑賞)
プロデューサーには主演・監督のブラッドリー・クーパーとともにスティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシら巨匠の名前がある。本作は音楽映画というより、バーンスタインとその妻フェリシア・モンテアレグレ・コーンとの愛のドラマである。フェリシアも舞台俳優として活動し、妻としてバーンスタインを支え、母として3人の子供を育てあげている。夫の周りには常に大勢の人がおり浮気相手もいた。二人の愛の葛藤の中でバーンスタインは、指揮者だけでなく作曲家としても名声を得ていくが、フェリシアには病魔が迫ってくる。この壮大な愛のドラマは過去をモノクロ、現代をカラーで表現したアイデアは良かったと思う。バーンスタインを演じたブラッドリー・クーパーとフェリシアを演じたキャリー・マリガンはともにアカデミー賞の複数のノミネートがある。この二人の名演も必見の価値がある。本来ならば映画館(12月8日から1週間の限定公開)で見て欲しいが、NET配信でも充分楽しめるはずと思う。個人的には映画鑑賞時に購入するパンフレットがない事(配信ドラマのため)が大変残念だった。