Vol.363 2024/02/02
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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宇宙開発レースに参戦する日本の実力は?月面着陸に成功したSLIMの腕前
ぶっちゃけ、日本は遅ればせながら、宇宙開発レースに本格的な名乗りを上げました。
それを象徴するように、1月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月面探査機「SLIM」は、旧ソ連、アメリカ、中国、インドに次いで5番目となる月面着陸に成功したところです。
しかも、狙った場所へ誤差100メートル以内に着陸するという「ピンポイント着陸」に世界で初めて挑戦し、見事、成功を勝ち取りました。
問題は機体の姿勢が予定通りに維持できず、太陽光パネルに日光が当たらないため、発電ができないという緊急事態に直面したことです。
これでは月面探査の画像などを地上に送信できません。
ところが、幸いなことに、太陽の光が時間の経過と共に機体の裏側にも届き始めたのです。
その結果、月面に広がる岩石の画像がしっかりと送られてくるようになりました。
突出する岩石には「秋田犬」「柴犬」「ブルドッグ」など日本式の犬の名前が付けられていますが、これらの大きな岩石は周辺の地表面を覆っている砂や岩とは明らかな違いが見られるのです。
ということは、これらの日本犬の名前が付けられた岩石は宇宙の別の場所から飛来した可能性が高いということになります。
こうした分析が進めば、月が誕生した歴史を紐解くことにもなるでしょう。
更には、月の極域にあるとされる水資源の探査にも道が開かれることにもつながるはず。
アメリカは2019年以降、有人月探査「アルテミス計画」を進め、月面基地の建設を構想しています。
日本も参加していますが、今後は多国間協力による宇宙開発に弾みがつくはずです。
余り話題になっていませんが、日本政府は2030年代早期に日本国内の宇宙市場を8兆円規模に拡大する方針も打ち出したところです。
2024年度の国家予算案は宇宙安全保障の確保を前面に打ち出したものになっています。多様な衛星の打ち上げや衛星コンステレーションの構築も明示され、海洋状況把握の能力向上と合わせて、災害の予知や救援活動の進化という目標が明示されているのです。
最も注目すべきは宇宙戦略基金の創設で、今後10年間で1兆円規模の基金を設けて産業競争力を強化するといいます。
JAXAの予算も現在の2000億円が3000億円に大幅に増額されることになり、諸外国との競争で遅れがちであった日本の宇宙産業にとって飛躍の年になることが期待されるところです。
ぶっちゃけ、こうした宇宙開発や宇宙からの地球監視技術が発展すれば、能登半島地震の救助活動や近づく南海トラフ巨大地震の予知や避難誘導にも役立つことは間違いなさそうです。
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