Vol.368 2024/03/15
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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バイデンもトランプも見て見ぬふり:アメリカ経済崩壊の予兆
ぶっちゃけ、アメリカの大統領選挙はバイデン大統領とトランプ前大統領による互いの非難合戦に終始しています。
2人ともアメリカの未来を語るのではなく、自分に残された時間を高く売ることで精一杯。
現職のバイデン氏も前職のトランプ氏も、自分の成果を誇らしげにPRすることに忙しく、アメリカの直面している深刻な課題には全く目を向けようとしていません。
アメリカではウォールストリートの株価が最高値を更新しているため、両候補とも、その原因を作ったのは自分だと言わんばかりです。
しかし、表面的な株価の急上昇の裏側で、アメリカ政府は100日ごとに1兆ドルの国債発行という名の「借金」を重ねるという異常事態に陥っています。
雇用も改善していると言いますが、増えているのは低賃金の非正規雇用ばかりです。
多くの国民はインフレの影響下にあり、物価高に四苦八苦しています。
1920年代の表面的な好況に浮かれていたアメリカは1929年に大不況の嵐に飲み込まれました。
いわゆる「世界恐慌」ですが、その再来の恐れもあるのが今日のアメリカに他なりません。
そうした危機的状況を象徴しているのが“小売業界の巨人”と評されてきた老舗百貨店「メイシーズ」の苦悩ぶりです。
今後3年間でアメリカ各地の500店舗の内150店舗を閉鎖すると発表しました。
サンフランシスコのユニオン・スクウェアを占領してきた「メイシーズ」の大型店舗も姿を消します。
それだけ、アメリカが誇ってきたビジネスモデルは機能しなくなってきたわけです。
実は、金融機関にも淘汰の波が押し寄せています。
昨年からカリフォルニアではシリコンバレー銀行を筆頭に預金者による引き出し騒動によって中小の銀行の破綻が相次ぎました。
ニューヨークに拠点を構えたシグニチャー銀行も同様です。
カリフォルニア州だけで2023年の間に277の銀行の支店が閉鎖されました。
その他、アメリカ各地の銀行が次々と倒産の憂き目に会っています。
こうした突然の銀行閉鎖によって、アメリカの預金者は右往左往するばかりです。
にもかかわらず、アメリカの政府も議会も見て見ぬふりを決め込んでいます。
「1%の富裕層のみが、わが世の春を謳歌している」と揶揄されてきたアメリカですが、今や「0.5%の超富裕層と99.5%の貧困層」と色分けされるまでに「分断化」が進んでしまったようです。
ぶっちゃけ、国際的な基軸通貨と見なされてきた「ドル」に対する評価も低下する一方で、世界的なドル離れが加速しており、どうやらアメリカの経済崩壊は避けられそうにありません。
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