Vol.373 2024/04/26
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
海上自衛隊は特別警備隊を初めて海外へ派遣!
ぶっちゃけ、自衛隊は近年アメリカやオーストラリアなど同盟国との共同訓練を重ねてきていましたが、5月以降、海上自衛隊の「特別警備隊」が初めてインド太平洋地域に派遣され、派遣先での保安機関を対象にした支援活動を実施することになりました。
インド太平洋地域の島嶼国に対して「不審船等への立ち入り検査を含む能力向上のため」との説明がなされています。
この「特別警備隊」は2001年にアメリカ海軍のネイビーシールズを参考に発足したもので、陸海空問わず自衛隊にとっては初めての特殊部隊です。
広島県江田島に拠点を構え、隊員は100名ほどですが、サバイバル能力も高く、選りすぐりの精鋭部隊に他なりません。
この特別警備隊は2021年にはグアム島及び同島周辺海域でアメリカ海軍太平洋特殊コマンド、インド海軍特殊作戦部隊と合同での戦術訓練を実施するなど、同盟国との連携も強化しています。
今回、海上自衛隊は5月3日から12月15日にかけて水上部隊、航空部隊、潜水艦部隊、特別警備隊小隊をインド太平洋方面に派遣し、アメリカやオーストラリアの海軍との多国間共同訓練も行う予定です。
こちらは毎年のように行われているものですが、フィジー、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、マーシャル諸島やミクロネシア連邦も参加する予定であり、特別警備隊の活動とも連動する可能性が指摘されています。
いずれにせよ、自衛隊の特殊部隊が海外機関に支援を行うのは初めてです。
自衛隊によれば、太平洋島嶼国では中国による投資や支援が拡大傾向にあり、中国の政治的な影響力も強まっているため、
安全保障の観点からの懸念を表明している国もあることを踏まえ、特別警備隊の派遣によって、これらの諸国との関係を強化するのが目的とのこと。
酒井良海上幕僚長は「特別警備隊は多岐に渡る能力を有しているが、基礎的な能力支援を想定しているため、他国に懸念や疑義を及ぼすことはない」と力説しますが、十分な説明が行われているとは言い難いのが現状です。
「特定国を対象にしたような軍事的な目的はない」とも説明していますが、アメリカとの防衛分担の一環であることは論を待ちません。
実は、公にはしていませんが、尖閣諸島にも上陸訓練を実施し、中国に対してにらみを利かせています。
岸田政権は先の首相の訪米に際し、アメリカ、フィリピンと共に南シナ海やフィリピン周辺海域での共同の資源開発や安全保障面での責任分担を合意し、70近くの協定を締結したばかり。
ぶっちゃけ、これから派遣される海自の「特別警備隊」の狙いも、中国を念頭に、そうしたアメリカやフィリピンなど同盟国との連携を強化することにあります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ぶっちゃけ話はここだけで』バックナンバーが好評につき再販中です!
https://www.mag2.com/archives/0001672202/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★発行元 : 浜田和幸(はまだかずゆき)
★公式HP:http://www.hamadakazuyuki.com
★Blog : http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki ★Twitter : https://twitter.com/hamada_kazuyuki
★Facebook:https://www.facebook.com/Dr.hamadakazuyuki
★掲載されているコンテンツの無断転載を禁じます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆新著◆「世界のトップを操る“ディープレディ”たち」
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4898318614/
他、全国書店にて好評発売中!
◆ディープな国際情勢を分析◆
「世界の真実、最前線」
https://nicochannel.jp/hamadakazuyuki
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』
購読アドレスの変更等の手続きはまぐまぐ!マイページから
⇒ https://mypage.mag2.com/