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        奥 義久の映画鑑賞記

        2024年5月

         

        *私自身の評価を☆にしました。☆5つが満点です。(★は☆の1/2)

         

        2024/05/04「タイガー 裏切りのスパイ」☆☆☆★

        インドの大人気シリーズ第3作。インドの国家諜報機関RAWのエース・タイガーは元ISI(パキスタンの諜報機関)のすご腕の女スパイ・ゾヤを妻としてオーストラリアの山中で息子と3人で平穏な暮らしをしている。新たな任務でロシアに向かったタイガーにゾヤが襲い掛かる事件が起きた。ゾヤはかつてのISIの同僚ラフマーンに息子を人質に取られ協力せざるを得ない状況となる。ラフマーンの狙いはパキスタンの首相を暗殺して、政変を起こしてその地位を奪う事。そのためにタイガーとゾヤを利用しようとする。ノンストップアクションのボリウッド製スパイ映画はハズレがないので楽しんで見ていられる。本作も期待通りの仕上がりである。一時低迷していたサルマーン・カーンがタイガー役で見事に復活した。

         

        2024/05/06「青春18X2 君へと続く道」☆☆☆★

        「余命10年」のスタッフが台湾と日本を舞台に描く18年の想いを描くラブストリー。物語は18年前の台湾。カラオケ店のバイト高校生ジミーが日本から来た女性アミと知り合う。アミは財布を無くしてカラオケ店でバイトをすることになる。共に過ごす中でアミに恋心を抱いていくジミーだったが、アミが突然帰国する事になった。別れ際にアミはジミーに君が夢をかなえた時に再会しようと。時が経ち、ジミーは夢をかなえたものの会社経営には躓き、最後の仕事で日本にやってくる。仕事を終えたジミーは日本で自分探しの旅にでる。鎌倉・長野・新潟そしてアミの故郷福島に向かう。ジミー役は台湾の人気スターのシュー・グァンハン、アミ役は清原果耶、二人の若手実力派俳優が切ない恋模様を演じている。

        2024/05/10「人間の境界」☆☆☆☆★

        2021年ベラルーシ政府がEUに混乱を引き起こす為に多くの難民をポーランド国境へ移送する。ポーランド政府は難民の受け入れを拒否して、強制的に送り返す。本作はこの問題をテーマに難民家族の悲劇を描いている。難民からだけではなく、かれらを支援する活動家、取り締まる国境警備隊の視点からも描いた群像劇にしあげており、2023年のヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した傑作である。監督は3度のアカデミー賞ノミネート歴のあるポーランドの巨匠アグニェシュカ・ホランドが大量のインタビューや資料に基づき映像化している。公開当時はポーランド政府から激しく非難されたが、当時の年間最高興収の大ヒットとなった問題作である。

         

        2024/05/11「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」☆☆☆★

        スピルバーグが映像化権を持っていたため一度は諦めたマルコ・ベロッキオは2019年スピルバーグが映像化権を放棄した時、本作の製作を決意したという曰くつきの作品。エドガルド・モルターラが洗礼を受けたと知った教会はユダヤ教を信仰する家族から息子を取り上げる。不当な誘拐として息子を取り戻そうとする家族とカトリック教会の絶対権力者としての争いが始まる。この時代はイタリア統一以前であり、教皇の支配国家と都市国家の争いもあり、複雑な歴史的背景もエドガルド事件が解決できなかった要因でもある。その時代(1850年代)のイタリアを再現したローケションも見事だが、運命に翻弄されるエドガルドの少年時代を演じたエネア・サラの映画初主演とは思えない演技は注目に値する。教皇役のパオロ・ピエロポン、父親役のファウスト・ルッソ・アレジ、母親役のバルバラ・ロンキ等のベロッキオ監督の常連俳優たちの熱演も見事。

         

        無名」☆☆☆★

        1940年日本統治下の上海を舞台にしたスパイ・ノワール。中国映画最高の賞と言われる金鶏賞の主演男優賞(トニー・レオン)・監督賞・編集賞を受賞し、181億円の興収記録の大ヒット作となった。名もなきスパイたちが中国共産党、国民党、そして日本軍が繰り広げる戦い。太平洋戦争開戦前から終戦までを描いている。トニー・レオン扮する主人公フーの部下イエを俳優・シンガー・ダンサーで大ブレイクしたワン・イーボーがW主演として映画初出演している。中国で活躍中の日本人俳優・森博之が日本軍の指揮官を演じており、日本語場面も出てくるが、一部イントネーションのおかしい日本語もあり、せっかく日本人俳優を出しているなら日本人役はすべて日本人俳優を使って欲しかった。トニー・レオンとワン・イーボーのラストのアクションシーンはスタントなしで迫力ある映像になっているので見ごたえもある。

         

        2024/05/12「猿の惑星/キングダム」☆☆☆☆

        1968年映画史に刻まれた傑作「猿の惑星」が誕生した。衝撃のラストシーンSF映画の最高のラストと言える。その後1973年までに全5作が作られ、2011年から2017年には猿のリーダー・シーザーを主人公にした3部作が製作された。そして2024年完全新作と銘した「猿の惑星/キングダム」が誕生した。すでに前シリーズでも描かれているように人類は退化し野生化し、絶滅品種になっている。若き猿のノアは、ある日武装した猿の集団に村を襲われ、父は死に仲間はすべて連れ去られてしまうところに居合わせて一人生き残る。かつての猿のリーダー・シーザーは「猿は猿を殺さない」の言葉を残したが、今のリーダーは独裁者であった。旅の途中に知り合った言葉を話す人間の女性と協力して仲間を救いに行くが・・・。今回のラストもなかなか衝撃的な展開を予測するものだった。おそらく新シリーズとして続編が製作されるはずである。本作は映画ファンなら絶対見るべき作品といえる。

         

        鬼平犯科帳 血闘」☆☆☆★

        令和に鬼平が帰って来た。演じるのは松本幸四郎。1969年に祖父(初代・松本白鴎)が演じ、1989年から28年間に叔父・吉右衛門   の当たり役となった鬼平が新キャストで楽しめる。今回はシーズン1として4作(映画1、TV3)が製作された。平蔵の妻に仙道敦子(多岐川由美)、密偵・相模の彦十に火野正平(江戸屋猫八)、おまさに中村ゆり(梶芽衣子)が演じる。(  )内は前作の吉右衛門版。今回の映画版では出番がなかった小房の粂八役は和田聰宏(蟹江敬三)が扮する。前作に比べるとCASTが若返った感じがする。映画版の血闘では鬼平に恨みを持つ網切の甚五郎一味を捕らえる為におまさが命がけの仕事をする。鬼平と甚五郎の因縁は若き日の鬼平(当時は本所の銕)の物語で明かされる。本作も前作シリーズ同様に末永く楽しみたい作品である。

         

        2024/05/15「恋するプリテンダー」☆☆☆★

        久々に楽しめるロマンチックコメディ。弁護士志望の女子学生ビーと証券マンのベンが初デートの終わりに行き違い一気に憎しみの相手となる。半年後ベンの親友の妹とビーの姉がオーストラリアで同性婚をすることになる。そこでビーとベンは再会し、恋人のふりをするはめになる。男と女の意地の張り合いは思わぬ方向に進んで行く。とにかくロマコメには夢がある。

         

        2024/05/17「碁盤斬り」☆☆☆☆

        「孤狼の血」の白石和彌が時代劇を初めて監督する。草彅剛も時代劇初主演で、ある冤罪事件に巻き込まれ妻を失い、藩を追われた寡黙な武士・格之進を演じる。冤罪の真相を知った時格之進は復讐を誓い、娘絹は仇討決行のために自らを犠牲にする覚悟で大門をくぐる。絹に清原果耶、豪商に國村隼、他に中川大志、音尾琢真、市村正親、斉藤工という豪華メンバーが揃い、骨太な時代劇が完成した。

         

        2024/05/19「PS-Ⅰ 黄金の河」☆☆☆★

        10世紀に南インドで栄えたチョーラ王朝を舞台した大河ドラマ。実在の人物をモデルとしながらフィクションの登場人物をからめながら描いた原作の小説「ポンニ河の息子」は1950年から54年まで連載された人気長編小説である。チョーラ王が病に倒れてから臣下たちは前王の息子を後継ぎに選ぼうと画策していた。その秘密を知った騎士デ―ヴァンは王子たちと逆賊の野望を打ち砕こう密使として旅立つ。スケールの大きい戦国絵巻のエンターテインメント作品である。

         

        ボブ・マーリー ONE LOVE」☆☆☆

        ジャマイカで生まれ、平和のために歌い続けて36歳で亡くなったボブ・マーリーの生涯を描いた音楽伝記映画。死後に史上最も売れたレゲエアルバム「レジェンド」の発売や「エクソダス」がタイム誌の20世紀最高のアルバムに選出される等で伝説の歌手となった。ボブ・マーリー役のキングズリー・ベン=アディル、妻リタ役のラシャーナ・リンチが本物のマリー夫妻に見える好演をしているが、ラゲエが好きでない私事かもしれないが☆評価が低かった。

         

        2024/05/31「マッドマックス:フュリオサ」☆☆☆★

        1979年ジョージ・ミラー監督が「マッドマックス」を発表。映画は大ヒット。マックス役のメル・ギブソンはスターになり、近未来のバイオレンスアクション映画を一つのジャンルとして作りあげた。だが、このジャンルで「マッドマックス」を超えたのは2015年にジョージ・ミラーが監督した第4作目の「マッドマックス:怒りのデスロード」だった。怒りのデスロードはアカデミー賞10部門にノミネートされ、6部門を受賞した。主要部門の受賞を逃したが、このジャンルの作品が6部門受賞は快挙と言うべきである。デスロードのマックス役は2代目となり、トム・ハーディが扮した。本作品はマックスと砦(帝国)を支配するイモータン・ジョーの護衛隊長フュリオサとの3日間の逃避行を描いたものだった。このフュリオサの過去を描いたのが本作であり、イモータン・ジョーとの関わりが明らかにされている。怒りのデスロードでシャリーズ・セロンが演じたフュリオサは人気若手スターのアニャ・テイラー=ジョイが演じており、宿敵のディメンタスにクリス・ヘムズワース、イモータンジョーには「怒りのデスロード」で演じたヒュー・キース=バーンが故人となったのでラッキー・ヒュームが演じている。マックスの出ないマックス映画だがマックスの世界の原点を描いているので必見の作品である。

         

        制作協力企業

        • ACデザイン
        • 日本クラシックソムリエ協会
        • 草隆社
        •                 AOILO株式会社

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