顛倒夢想(てんどうむそう) 令和六年水無月
ヒトの身体は原子10の28乗個の小宇宙。たかだか数百万個程度の言語で頭を悩ますより、大宇宙の波動を感じよう。見えるニュースと見えない裏話があってはじめて社会が観える。ここでは、裏話を書きますが、裏は公表されません。曇り空の雨傘と考え、ガセネタ容赦でお読み下さい。
“うらをみせおもてをみせてちるもみじ” 大愚良寛
倫理なきネットメディアの氾濫、仁義なき経済の略奪戦の現代、何を信じて良いかわかりません。こんな時に “廓然無聖” という言葉に出会いました。坐禅を伝えた達磨太子の言葉で、“大自然から見ると聖人も凡人もない”という二元論全否定の言葉です。そこで大自然からみて、邪念のない経営を”報徳経営論”と私は呼ぶ。
激動始まる
🔳 クラブ ジョーモニア
6月21日、三浦一志氏のオフィスをお借りし、第10回縄文道塾(加藤春一主宰)が開催され、平日10:00-12:00開催にも関わらず50名満席はみだし3名の盛況であった。ここでは例によって縄文時代の衣食住、生活の研究発表があったが日本人に残るモラル、律儀の根源を逆流してみると縄文時代に至る。その真偽を問うのも大事だが、そこから想像されるヒントを現代に生かし、できれば戦争を避ける文化を国境を超えて作るべきと考え、安易な名前だが「クラブ ジョーモニア」を提唱した。争いを避る方法はAかBかを選ばず、双方あって物事は進むと考える「一円融合」の社会で、お互い様を認める社会である。縄文人は言葉だけであったが、やがて文字が生まれ、遠隔通信時代になり、良い面もあるが誤解と戦争時代になった。当時は貨幣がなかったので贈与経済だったが、貨幣が生まれると金融亡者が増えた。化学が発達すると体は添加物体になった。この流れにストップはかけられないが、その使い方革命はできそうである。井深大が60年前に現代の超人的技術の時代を予言したが、その時彼が吐いた言葉は「人類に残された唯一の特権は『創造』である」である。この意味は新しいものを発明するだけでなく「使い方革命」もまた創造であると今更ながら感じる次第である。
🔳先住民族哀歌
明治大学の先住民族フィールドワークを聴いてきた。樺太の先住民ウイルタは日本領の頃日本に従ったということで太平洋戦争後シベリアに抑留され、10年後ロシアか日本か選択でき、300人が日本を希望、オホーツク沿いにサハリンアイヌとして居住している。米国の先住民のネズパース族は13000年の歴史を誇るが核開発の地域に追いやられプルトニウムの工場で働く。オーストラリアのアボリジニは幸せだ。中央砂漠地帯だが独自の生活が許されている。ネズパース族とアイヌは近年国が侘びた。クラブ ジョーモニアは先後を問わない一円融合の世界的サークルにしたい。
先住民とは異なるが先日神奈川大の日本常民文化研究所の話を聞いた。澁澤敬三が収集した古文書全巻が収納された国内最大規模の古文書資料館である。民間の古文書を読み解くと、徳川時代の士農工商は身分ではなく職種であり、民間人も自由に貸借の手紙が交換されていたことが浮き彫りになった。
🔳大ブランドの悩みと中小企業の悩み
先日、私が所属していた大ブランドの後輩係長研修をした。成長期の自由闊達経営のポイントを紹介したが、彼らは一様に戸惑いがあった。中小企業だからできた。今ならブラックですと。一方、中小企業に話すと、S社さんだから出来たという。ともに生きがいからみると自らを閉じている。係長には自分の置かれた立場にあって、自分色を出しなさい。やった仕事には自分印をつけなさいと語り、中小企業には予算はなくても手元にある有り合わせの道具を生かせ。アイデアが生まれる。S社はそうやって大きくなったと語る。黒字の中小企業はハイジャンプする火種がある。比較経済ではなく温泉経済に気がつけば。温泉経済とは金次郎の教え「沸かし湯はその都度沸かさなければならずコストもかかるが、温泉は自然と人が集まる」。これがヒントである。
🔳北海道はウクライナになる
2018年12月にプーチン大統領は「アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する」考えを示したと報じられた。2022年4月にセルゲイ・ミロノフ下院議長は「ロシアは北海道の全ての権利を有している」と発言した。2022年4月には、政治学者のセルゲイ・チェルニャホフスキー氏は「日本政府は、政治的にロシア領であった北海道を不適切に保持している」と主張した。「我がロシアアイヌを救うため」をスローガンに侵攻してくるのがウクライナ型侵攻である。一方、南から中国人が土地、ビルを買い漁っている。そのうち、札幌は中華シティになり、道民は中華労働者に。スリランカが先例である。道民よ、無言の行をやめ、武士道精神で、自発、自律、自立精神を立て直そう。
🔳レジリエント・ジャパン・マーケット
能登地震を契機に、日本活性しようという夢が微動し始めた。明日は我が町、地震大国日本は油断ができない。そこで限界市町村から名物開発プラス防災復興用品の開発を勧め、能登の空き地のレジリエント・ジャパン・マーケットに集合させ、取引させて日本を活性化する夢を持っていたが、フィンランド生まれのリビングラボを国内で推進している東大の秋山先生の紹介で、実働しているリビングラボと繋がり出した。そこにNPO防災用品アドバイザー協会が現れ、協力したい申し出があった。縁は紡ぎだし始めたようである。 2024.6.29 文責 田村槙吾