┌┬───────────────────────────2024年7月
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│└┼┐ 資産家のための資産税ニュース 第151号
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└──┴┴────── 辻・本郷 税理士法人 www.ht-tax.or.jp/
辻・本郷 税理士法人の資産税の専門家が
相続・贈与税、資産にかかわる最新の情報をお届けする
「資産家のための資産税ニュース」 毎月15日配信です。
(※15日が休日の際は、前営業日に配信いたします)
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■□ 令和6年分の路線価が公表されました! ■□
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7月1日に相続税や贈与税の計算基準となる令和6年分の路線価が公表されました。
全国に約31万5,000地点定められている標準宅地の対令和5年の変動率が2.3%増となり、
比較可能な平成22年以降で初めて2%を超える最大の上昇率となりました。
【1.キーワードはインバウンド、再開発、マンション需要】
路線価が大幅に上昇したことの要因としては、インバウンド需要の急増に伴う観光地等への人流の増加、海外の半導体企業の日本進出、全国的な都市再開発の進行、都市部での活況なマンション需要などが挙げられます。
東京都の最高路線価(銀座5丁目 銀座中央通り)に関しても、1平方メートルあたり4,424万円と前年比3.6%増の大幅上昇、来年にもコロナ禍前の令和2年分で記録した
過去最高額1平方メートルあたり4,592万円を更新する可能性もあり、コロナ禍からの完全復活も間近と言えます。
【2.財産が倍なら相続税も倍?】
土地だけでなく株価も大幅に上昇しており、この7月には日経平均株価が史上
最高値を連日更新、お持ちの株価が数倍に膨れ上がっている方もいらっしゃるかと思います。
そうなると、心配になるのが相続税の増加です。土地や株式などの財産が倍に
なっていたら、相続税も倍になるのでしょうか?
いいえ、相続税の計算はそんなに単純ではなく、超過累進税率といって、財産額が増えれば増えるほど加速度的に高い税率が適用される仕組みになっており、以前計算されたことのある方も注意が必要です。
【3.ここ数年でどうなった? 〜相続税の試算をしてみましょう。】
相続人がお子様2名のケースで試算してみます。以前計算された際の評価額として、土地1億円 + 株式1億円 = 合計2億円と仮定すると、相続税は「3,340万円」と試算されます。
同じケースで、直近では土地や株式などの財産が倍に上昇したと仮定すると、
財産評価額は合計4億円、相続税は「10,920万円」と試算されますので、相続税は2倍ではなく、約3倍に増えることになります。
所有している財産構成には異動がないにもかかわらず、地価や株価の価格変動でこれだけ税負担が変わることになります。いざというときの資金繰りに慌てないためにも、日ごろから相続税の試算をして現状を把握しておくことが重要です。
今年、令和6年はマンション評価の改正もございましたので、現状把握にはよいタイミングであると言えます。気になる方はお早めに担当までお声かけください。
(担当:税理士 山田 篤士)
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