BIS論壇453『ドクター中松96歳の誕生日を寿ぐ』
中川 十郎 2024年6月26日
1992年2月12日に創設した日本ビジネスインテリジェンス協会(Business Intelligence Society of Japan ーBIS― 会員200名)の名誉顧問 中松義郎 工学博士は創設以来32年間の長きにわたり、当協会BISをご指導頂いており、会員一同深謝している次第である。
中松義郎博士は本年6月26日に満96歳の誕生日を元気に迎えられた。世界の発明王エデイソンの発明特許を2000も上回る3000件以上の特許を保持。現在でも毎年、5~7件の特許を取得。発明への挑戦は衰えることを知らない。
30年以上にわたり、毎日食事の写真を撮影。健康との関連を調査研究された功績が世界的に評価され、米ハーバード大学が創設した「イグ・ノーベル賞」第1回の受賞を日本人として初めて授与された。
その後、難病といわれる胆管がンに侵され、3人のガン専門医が余命3年と宣告したにもかかわらず、お得意の発明精神でガン対策健康食品、健康体操など考案され、7年以上元気に活躍しておられるのを我々は見習うべきであろう。
健康の秘訣は朝昼晩死ぬまで一生食べる医食同源たる食生活、それに健全な身体を支える精神力である。
ドクター中松はかって日本帝国海軍兵学校で身心を鍛えられ、その精神力、体力は96歳になっても劣えない。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」。健全なる身体と、屈指の精神力の96歳で前人未踏の東京都知事選に立候補。健闘された。
古今東西、96歳で国政選挙や地方自治体の選挙に出馬されたのはドクター中松以外には見当たらない。その行動力、実践力、精神力をわれわれは見習うべきであろう。
発明にも効果的といわれるドクター中松のお好きなカラーの赤を基調にした選挙ポスターも注目を浴びた。赤色は古代日本では神社、仏閣、鳥居にも活用されている日本の伝統的な色彩だ。「赤」色は宗教のみならず、心臓で作り出され、人間の体中を巡り健康を維持する血液の色でもある。日本の国旗「日の丸」、ドクター中松の海軍兵学校、帝国海軍の旭日軍艦旗の赤色でもある。「赤色」は「情熱」、「熱情」、「精神」を奮い立たせる色、「発明」を誘発する色だ。
ドクター中松が「赤」の中松カラーで更なる発明と長寿に挑戦されんこと心から祈念する次第である。