Vol.370 2024/04/05
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浜田かずゆき の
『ぶっちゃけ話はここだけで』
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中国の人工知能(AI)開発速度はアメリカを追い越す!
ぶっちゃけ、中国とアメリカの技術開発競争は中国に軍配が挙がりそうです。
現在進行中のアメリカの大統領選挙戦においても、中国はAIロボットを使って、アメリカの有権者になりすまし、政治的プロパガンダを拡散しています。
マイクロソフトによると、中国が背後で操る偽のソーシャルメディア・アカウントのネットワークが稼働しており、選挙結果を左右する危険性も生まれている模様です。
中国公安部は「生成AI」と呼ばれる技術を利用し、アメリカの有権者を模倣し、これまでよりも「目を引くキャンペーン」を展開しているとのこと。
しかも、最新のマイクロソフトの分析によれば、「中国の作成している画像は、AIを使用して魅力的な画像を作成するだけでなく、時間とともにそれらを改善する方法を学習するディフュージョン駆動型の画像生成器によって作成されたものと推察できる」というのです。
マイクロソフトが驚くレベルまで、中国のAI技術は進化を遂げていることがうかがえます。
更に注目すべきは、中国が運営するAIボットネットワークの焦点の当て方はアメリカの国内事情を徹底的に分析している点です。
具体的には、銃の暴力や人種差別など、国内が分裂するようなテーマや、アメリカの著名な政治家やシンボル的存在を貶めることに焦点を当てたスキャンダルなどを「さもありなん」と納得させるような形で次々と繰り出しています。
マイクロソフトが中国製の偽装画像として取り上げているのが、「自由の女神」が攻撃用ライフルを掲げ持っているもので、その説明書きには次のような説明が添えられているのです。
「アメリカではすべてが捨てられています。自由も捨てられました。その象徴がこの暴力の女神です」。
一事が万事で、中国のプロパガンダ画像は、安物の中国製偽ブランド製品の宣伝と同様に、通常は非常に安っぽく偽装されています。
それにもかかわらず、中国が運営するAIボットがインターネットを乗っ取り、「偽ニュース」や「プロパガンダ」を巧妙に拡散することで、画像処理やメッセージの内容もアメリカ人の深層心理に訴えるように進化していることは否めません。
このままでは、アメリカ人の思考回路がコントロールされかねず、新たな脅威として成長する恐れすらあります。
言い換えれば、生成AIは時間とともに「より賢く」、「より説得力を持つ」方法を学ぶのです。
現時点では、まだ限定的でしょうが、いつかはアメリカの選挙に限らず、アメリカの生活全体をコントロールするような可能性も十分に想定されます。
ぶっちゃけ、こうした影響はアメリカに限らず、日本をはじめ世界各地で情報操作の津波を引き起こすことになるでしょう。
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