BIS論壇No.467『キューバの先端医療』中川十郎24.11.27
11月26日キューバ大使館で首記説明会があり、参加した。BISからは佐藤容代・国際関係理事も参加された。ヒセラ・ガルシア駐日キューバ大使の挨拶、先端医療で有名な「キューバ医療システム」についてキューバ大使館領事の発表があり、キューバ医療について理解が深められた。
その紹介後、長寿因子HDL研究会、医学博士・上原良成教授の研究発表、お茶の水健康クリニック院長 ・医学博士 白澤卓二先生が監修された『長寿の秘訣。長寿因子 HDL キューバ産 「ポリコサノ―ル」』 の紹介があった。
この最先端のキューバの長寿因子「HDL、ポリコサノール」に目をつけ、キューバを訪問、韓国、日本をはじめアジア向け紹介に尽力されている韓国のリ・ビヨンク レイデルグループCEOも参加され、キューバ国立研究所がキューバのサトウキビから抽出、製造したポリコサノールの糖尿病、慢性腎臓病、高血圧、心血管疾患、特に認知症に効果を発揮する革命的ともいえるHDL、ポリコサノールの説明があり、参加者一同、感銘を受けた。
リ・ビヨンクCEOには2025年10月開催予定の第8回国際伝統・新興医療融合協会国際大会への御参加も打診、快諾を得た。また2025年2月開催予定のBIS第191回研究会にもご参加予定である。
認知症研究、長寿研究の第一人者の白澤卓二 医学博士によるとHDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)は生活習慣病だけでなく、認知機能にも大きくかかわっていることが判明。キューバ産HDL,ポリコサノールは認知症予防にも効果的との見解を表明された。今日、世界最高齢社会が到来。65歳以上は5人に一人が認知症になると予測される日本でこのキューバ産「HDL」ポリコサノールは大いに研究、紹介する価値があると思われる。国際伝統・新興医療融合協会、日本ビジネスインテリジェンス協会でも日本及び東南アジアむけ紹介にも協力したいものである。
キューバは隠れた医療先進国で、60年前のキューバ革命以来、米国はキューバに経済封鎖をしており、そのため、キューバは独自の医薬品開発に注力。1984年にプライマリーケアーの下、ファミリードクター、ナースプログラムを確立、キューバに1次レベルの予防、管理、8つの国産ワクチンを開発。451のポリクリニック、11,315の地域診療設備。149の病院でデイケア―、高齢者看病ネットワークを確立。医療関連で2500の特許、150の発明を行っている。緊急医療団を53カ国に派遣。発展途上国への医療協力にも尽力している。
2001年9月に18名のキューバミッションを1週間派遣したBISとしてもキューバ大使館に協力、特に医療関連での協力を強化したい。関係各位のご協力を切望する次第である。