今週のお薦め作品 3月20日公開「教皇選挙」
本作は新たな教皇を選ぶコンクラーベ(教皇選挙)を題材にした
サスペンス作品である。あまり取り上げられない題材だけに鑑賞前から興味深かった。2016年に発表されたロバート・ハリスの小説を「裏切りのサーカス」でアカデミー賞脚色賞にノミネートされたピーター・ストロハーンが脚本を担当し、本作で見事にアカデミー賞を受賞した。監督も2022年に「西部戦線異状なし」の3度目の映画化を担当し、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞したエドワード・ベルガーと言う強力なSTAFFが揃った。主演者たちもレイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ等の演技派俳優が競演している。人間の野心をコンクラーベの裏側で描いた本格的な人間ドラマの傑作が誕生した。
追記)
4月21日に教皇フランシスコがなくなりました。今月末からコンクラーベが始まりますので、ぜひ鑑賞をお薦めします。