知識の杜へようこそ。お好きな森の散歩をお楽しみ下さい。

⑮エピローグ

もしも人生に幸運というものがあるとしたら、それは忘れ難い友人を得ることなのではないでしょうか?  しかもその幸運が特別なものであるならば、たとえ互いがどのような道を歩むことになろうとも、どんなに遠くにいようとも、友情の距 […]

⑭中国へ招かれた五十嵐さん

何となく劉がいなくなり、活気を失う屈と咲。 と、そんなところへあるニュースが飛び込んでくる。 五十嵐が中国へ招かれたのだ。 表彰される為に。 咲と屈は渡りに船と、それに一緒について行くことにするのだった。 上海国際空港に […]

⑬咲の恋心

そしてバイトの咲はいつしか屈に恋心を抱くようになるのだった。 しかし咲はその想いを屈に告げることがどうしても出来なかった。 二人はあまりにも違い過ぎた。 なるべく祖国の両親には迷惑の掛からないようにと、勝手の違う外国で、 […]

⑫救世主・除振華(五十嵐さんを助けよう)

翌日に載るある新聞の記事が全てを変えてしまうことを・・・。 その新聞の記事の見出しはこう。 『中国留学生の宿消える』  今まで必死に五十嵐が中国人留学生の為に奔走してきたことを紹介する記事だった。 そして八百春が倒産の危 […]

⑪追いつめられる八百春

除たち中国からの留学生との交流を深めるにつれ、八百屋の商売そっちのけで中国人たちを支援し始める五十嵐。 そのせいで家庭がうまくいかなくなる。 フミと喧嘩になるといつだって五十嵐が言うのは正論である。 五十嵐の言っているこ […]

⑩船橋寮の現実

寮のベッドに横になりながら除の日記を読む劉。 日記には五十嵐に対する感謝、そしていつか必ず中国は世界の経済大国へと発展する、自分はその礎になり、出世して必ず五十嵐さんに恩返しをしたいと書かれてあった。 日記を途中で閉じ、 […]

⑨除振華

店に姿を見せないのが心配で寮に除を訪ねた五十嵐が見たのは、中国人留学生たちが直面する現実だった。 誰もが貧しく、食事もままならない状態で青白い顔をしながら、それでも必死に生きていたのだ。当然除もその中の一人で、栄養失調で […]

⑧八百春にて

夜になり、昨日のお礼も兼ねてと、劉が八百春を訪れると、屈も八百春にやって来ていた。 五十嵐は笑顔で出迎えてくれ、劉と屈に夕飯を振る舞ってはくれるのだが、何となく雰囲気がおかしい。 笑顔なのは五十嵐だけなのである。 フミや […]

⑦屈長海の毎日

屈は日本語学校の授業が終えると街に出る、バイトを探す為だ。 経済的に発展したとはいえ、中国からの学生の中にはまだまだ貧しい者がたくさんいた。 屈の実家は中国で林檎農家を営んでいる。 決して余裕がある訳でも裕福な訳でもなか […]

⑥八百春の窮地

その頃八百春では戸塚も交えて話し合いが行われていた。 このままでは店を続けることはおろか、土地も建物も差し押さえられてしまうのである。 とりあえずは何とか最悪の事態だけは避ける算段をし、中国人留学生に対する支援は一端止め […]

⑤船橋寮に着いた劉暢

一方、寮に連れてこられた劉は、これから使う部屋の掃除をしていると、 一冊の日記帳を見つける。 それはかつて同じ部屋に住んでいた留学生、除振華が書いたものだった。 母さん、日本は良い国ですが、大変なこともたくさんあります。 […]

④五十嵐さん成田空港へ向かう

重苦しい沈黙に包まれる八百春に屈長海がやって来る。今日成田に到着することになっている中国からの就学生を迎えに行くことになっているからだ。 悪いけど、今日はそれどころじゃないの。 咲が屈にそう告げるのだが、五十嵐は大丈夫だ […]

③日本へ向かう劉暢

北京から成田へ向かう飛行機の機内。期待と不安で緊張した面持ちで窓の外を眺めている劉暢の姿があった。 北京空港で見送ってくれた両親の姿が思い出される。頑張るんだぞ、頑張るんだぞ、そう言って送り出してくれた両親。決して裕福な […]

②八百春の現実

八百春は追い詰められていた。 激しい喧嘩の後であろうことを伺わせる部屋、鳴り止まない電話、テーブルの上に山と積まれた督促状、五十嵐は全てを諦めたかのように電話線を引きちぎった、そのタイミングでバイトの咲が五十嵐の先輩、戸 […]

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